第62話(第二章第20話) 第二層のエリアボス1
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名前:セツ レベル:146(レベルアップまで590Exp)
職業:薬師(生産系)
HP:170/170
MP:259/259(+1)
攻撃:294,237(×2,622.44)
防御:379,567,876(×2,684,355.56)
素早さ:238(×1.04)
器用さ:287
装備:『寒熱対策のローブ』
『防塵ゴーグル』
『魔力のペンダント』
『速さの白い靴』
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このステータスでもあの虹色のプディンにはまったく歯が立ちませんでした。
攻撃力があっても攻撃を当てられなければ、どれだけ高くてもその威力を発揮することができません。
重要なのは素早さです。
というわけで、私は新しくつくることができるようになった素早さバフポーションを製薬することにしました。
ただ、それには一つ問題があって……。
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素早さバフポーション作成:必要素材
・聖水・ハヤ草×4・緑プディンの粘質水・緑の魔石×6
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必要素材のハヤ草。
図書館で調べたのですが、第二層では入手できないアイテムでした。
(図書館では、その層で手に入れられるアイテムや、出てくるモンスターの特徴について調べることができます)
マーチちゃんなら知ってるかも、と思って電話してみたのですが、繋がらず……。
ログインはしているみたいですが……。
忙しい、のかな?
私はどうしようか考えました。
第二層にこの必要なアイテムがないということになると、エリアボスを倒して次の層に進まなければならないのかもしれません。
どうしても素早さを上げる必要がある! と感じた私はエリアボス戦の準備に取り掛かろうとして、ふと気づきます。
「……もしかしたら、第一層にあるかも?」
私は第一層の図書館に行っていなかったことを思い出しました。
いろいろとありましたし、第一層についてはマーチちゃんがよく知っていたから行く必要がなかったので。
第三層に行ってから実は第一層にありました、ってなったら、悲しい気持ちになる気がします。
ということで、第一層の図書館に足を運んでみることにしました。
幸いなことに、私には層と層の移動時間をナシにできるアイテムがありましたし。
金色のフラッグの形をしたアイテム『踏破者の証』を使うと、「始まりの街」の噴水前に転移することができました。
それから第一層の図書館に確認をしに行きましたが、ハヤ草は第一層でも手に入らないとのこと。
進まないとゲットできないことを把握した私は、第二層に戻ってエリアボス対策を行いました。
戻る際にも『踏破者の証』を使っています。
『踏破者の証』様様です。
まずは、宿屋の受付でアイテムの整理を行いました。
所持アイテムの枠に余裕ができたので、次は道具屋さんへ。
あとは今の私の攻撃力で挑んだらちょっとせこい気がしたので、攻撃バフポーションRもいくつか買ってみました。
バフやデバフ系のポーションは「同種の薬を使用すると上書きされる」と説明欄に書いてあったので、これを使えば私の攻撃力は下がるはずです。
市販のものなので有効時間が過ぎればまた元に戻るかもしれないため、複数個用意しておきました。
……あっ、攻撃力が下がっている間に倒せるように防御デバフポーションRも買っておかないと!
なんか、第一層のエリアボスを倒しに行く時の持ち物に近づいてきている気がします。
ですが、第一層のエリアボス戦で猛毒薬がレジストされていたため、今回は持っていきません。
何か猛毒薬の代わりに私を助けてくれるものはないかな? と悩んで、私はハッとしました。
あの虹色のプディンが私にやっていたことを思い出したのです。
虹色のプディンは私を痺れさせて動きを止めていました。
プレイヤーにもモンスターの動きを止められるアイテムがこのゲームにはあります。
――麻痺薬
今回はそれを使うことにしました。
ただ、私がつくったものだと相手の動きを永遠に止めることができてしまうため、やはりせこい気がします。
なので、市販のものを使うことにしました。
相変わらず、これでやっていけるのかと心配になる(ゲームなので無用なことですが)プレイヤーが私以外一人もいない店内で『ポーション昇華』を行い、準備完了です。
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セツの所持アイテム一覧
・踏破者の証
・帰還の笛
・特大フラスコ(聖水)16/16
・特大フラスコ(聖水)16/16
・特大フラスコ(聖水)13/16
・特大フラスコ(MP回復ポーションL Lv:4)15/16
・攻撃バフポーションL Lv:3
・攻撃バフポーションL Lv:3
・攻撃バフポーションL Lv:3
・攻撃バフポーションL Lv:3
・素早さバフポーションL Lv:3
・素早さバフポーションL Lv:3
・素早さバフポーションL Lv:3
・素早さバフポーションL Lv:3
・防御デバフポーションL Lv:3
・防御デバフポーションL Lv:3
・防御デバフポーションL Lv:3
・防御デバフポーションL Lv:3
・麻痺薬L Lv:2
・緑の魔石×55
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・赤い魔石×54
・青い魔石×74
・黄色い魔石×203
・黄金の魔石×52
・青錫のE魔石×1,311
・紺碧錫玉E魔石×72
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セツ:所持金64,420G
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そして、「第二層砂漠エリアダンジョン4・リスセフ遺跡」最上階へ。
ここまで来るのに倒したリスセフの数は九体です。
ボス部屋で緑プディン五体とも戦っているため、獲得していた38個の緑のE魔石から逆算しました。
それと上ってくるのに二時間かかっているため、現在の時刻は②の十四時ジャストです。
行く前に宿屋に寄って、マーチちゃんにエリアボスに挑む旨を伝えてはいるのですが、マーチちゃんは魔石を増やす作業に没頭していて伝わっているのか、ちょっと心配です。
一応、返事はしてくれたのですが……。
兎にも角にも、エリアボス戦です!
『レメディ』に触れ、攻撃バフポーションを使って攻撃力が下がっているのを確認してから、大きな扉を開けてボスがいる部屋へ。
そこにいたのは、背中から翅を生やした大きいリスセフでした。
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