第21話 衝撃2
店主さんに向かって売りたいと言うと所持しているアイテムのリストの画面が表示されます。
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所持アイテム一覧 売値
・帰還の笛…………………………………10,000G
・特大フラスコ(聖水)11/16 …………1,700G
中身のみ…100G/一個分
・フラスコ(
中身のみ…80G
・フラスコ(黒金プディンの粘質水)…380G
中身のみ…80G
・フラスコ(黒金プディンの粘質水)…380G
中身のみ…80G
・フラスコ(黒金プディンの粘質水)…380G
中身のみ…80G
・ビン(プディンの粘質水)……………305G
中身のみ…5G
・緑の魔石×40……………………………100G/一個
全部…4,000G
・赤い魔石×44……………………………100G/一個
全部…4,400G
・青い魔石×60……………………………100G/一個
全部…6,000G
・黄色い魔石×379 ………………………100G/一個
全部…37,900G
・黄金の魔石×28…………………………400G/一個
全部…11,200G
・黒金の魔石×4 …………………………1,600G/一個
全部…6,400G
・回復草……………………………………30G
・猛毒草……………………………………10G
・猛毒草……………………………………10G
・猛毒草……………………………………10G
・猛毒草……………………………………10G
・猛毒草……………………………………10G
・猛毒草……………………………………10G
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やめる
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緑、赤、青、黄色の魔石の買取価格は全て同じなようです。
黄金はやっぱり高くて黒金は更に高い……。
あれだけ苦労したんですから高くなかったら嘘ですよね!
なので黒金プディンの粘質水の買取価格は嘘です。
帰還の笛や特大フラスコは苦労して取ったので売りたくありません。
同様に黒金プディンの粘質水が入っているフラスコと黒金の魔石も売りません。
それと、ビン、緑の魔石、赤い魔石、青い魔石、黄色い魔石の百八個、回復草はできれば本当の持ち主に届けたいので売るわけにはいきません。
猛毒草は売ってもあまり儲かりません。
……あんなに助けられたのにこの買取価格は複雑な気持ちにさせられます。
「売れるとしたら黄色い魔石か黄金の魔石かな?」
ということで、私はとりあえず黄色い魔石を二百個売って20,000Gを受け取りました。
これで所持金は23,000Gです。
これで防具が二つ買えますね!
私は道具屋を出て再び武器屋に行こうとしましたが、その前にふと思い出したことを呟きました。
「……あっ。どこかでアイテム保管してくれないかな……」
黒金の魔石や黒金プディンの粘質水を間違って使ってしまいたくないという思いが強くてつい声に出てしまったのです。
独り言だったのですが、その独り言に返ってくる言葉がありました。
「……宿屋が、アイテム倉庫を貸し出してる……」
「……え? あ、ありがとうございますっ!」
私が呟いた言葉に応じたのはNPCの店主さんでした。
店主さんが重要なことを教えてくれたので私は彼にお礼を言って、行き先を武器屋から宿屋に変更しました。
……………………
宿屋に入って受付の人に確認すると、確かにアイテム倉庫を貸し出していました。
4,000G払えば四百個のアイテムが入る倉庫を一カ月(二十八日)間借りられるそうです。
ちょっとお高いですが、なくしたくないアイテムのことを考えるとここは払うべきでしょう。
私は4,000G払って倉庫を借りました。
そして黒金プディンの粘質水が入った全てのフラスコと黒金の魔石を預けました。
ちなみに、会えた時に渡せたらいいなと思ったので私の持ち物でない魔石やビンなどは持ち歩くことにしました。
手持ちのアイテムが整理できました。
あっ、フラスコを預けちゃったので買い足さないと!
私はまた目的地を変更しました。
……………………
道具屋に再入店してお買い物したアイテム一覧がこちら。
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・帰還の笛
・特大フラスコ(聖水)11/16
・フラスコ(空)
・フラスコ(空)
・フラスコ(空)
・フラスコ(空)
・フラスコ(空)
・フラスコ(空)
・猛毒薬(割れる容器)
・ビン(プディンの粘質水)
・緑の魔石×40
・赤い魔石×44
・青い魔石×60
・黄色い魔石×179
・黄金の魔石×28
・回復草
・猛毒草
・猛毒草
・猛毒草
・猛毒草
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フラスコを六個補充しました!
これまで今まで泣く泣く諦めていた消滅するドロップアイテムの数を減らすことができます!
あと、フラスコ六刀流も可能になったので、これなら黄プディン十三体相手でもなんとかなるかもしれません。
そして重要なのが猛毒薬。
私は最初、当初の目的を達成したためお店を出ようとしていました。
ですが、黄プディンの粘質水を所持していないことに気づきます。
慌てて店主さんの前に戻り、購入したのがこれでした。
攻撃は猛毒薬頼みの私です。
お店で売られているものでも有効であればいいのですが……。
私はお店を出る前に『ポーション昇華』のスキルを市販の猛毒薬に使ってみました。
すると猛毒薬の品質はRに上がったのです。
これで使える! と思った私だったのですが、説明文を読むととんでもないことが発覚しました。
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猛毒薬(R)
……使用すると一秒につき最大HPの1%のダメージを与える。
耐性ができてしまうため同じ対象に何度も使用することはできない。
有効時間は四秒。
使用期限は購入してから四日。
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……あれ?
有効時間が増えていない?
おかしいです。
Eになったら一気に増えるのでしょうか?
試してみます。
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猛毒薬(E)
……使用すると一秒につき最大HPの4%のダメージを与える。
耐性ができてしまうため同じ対象に何度も使用することはできない。
有効時間は四秒。
使用期限は購入してから四日。
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……んん?
どうして?
これでは実質16%のダメージしか与えられません。
私がつくったものはこれ一つでモンスター一体を倒せていたのに……。
考えていると一つの答えに辿り着きました。
それは、
――私が保有しているスキルの一つ、『有効期限撤廃(自作ポーション限定)』――
これは私がつくった薬系アイテムを腐らせないようにするためのスキルです。
私はこのゲームで薬系アイテムに消費期限のような設定があることを知っていましたから。
調べたとかそういうのじゃなくて、あゆみちゃんにいかにヒーラーが重要かと力説された際に愚痴として聞かされて……。
ですから、私は自分がつくった薬が使えなくなるのは嫌だなと思ってこのスキルをつくっていました。
つくってからどれだけ経っても使えるようにしようと……。
ですが、どうもこれは私の想定を超える効果を得ていたようです。
――対象の体内に入っても薬が存在し続ける――という効果に。
スキルをつくる際に、いつまで経っても効果が失われないでほしいと願っていましたから、このような結果になったものと思われます。
つくった本人は防腐剤のようなスキルをつくったつもりだったのですが、思った以上に取り扱い注意なスキルになってしまっていたようです。
つくった猛毒薬が誤って自分にかかっていたら自滅してたじゃん、これ……。
……このスキルがあったおかげであのダンジョンを生き残れたのは事実ですが。
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