第20話 (スペック解説回)コレがライトニング号のすべてだ!
全国のステータス表大好きお坊ちゃんお嬢ちゃん、そしておっきいお友達のみんな〜!お待たせしました。スーパーマシン ライトニング号の解説回だよ。
――形式:ZCA-RN2ZZ
ZCA:排ガスを出さない電気水素以外原動機の乗用車。(排ガスを出さない車は電気と水素しかなかったんだ、だから三波がゴネにごねまってそれ以外を入れるためのC区分を新設させたんだよ)
RN2ZZ:市販品のRN2を二人のじじい(Z)が改造した)
なお、前身のクリスティーン号は6BA-RN2ZZで、平成30年排ガス基準75%減ガソリン乗用車。ボロい割に意外にクリーン(但し、ドレスアップとして「高排出ガス車175%超過」ステッカーを貼っている。)。三波曰く「エギゾーストは必要悪。燃えるものは跡形もなく全部燃やすのが効率がいいんですヨ」
改造元は直4エンジンの市販車だったけど、元車両の車体番号が打刻されたフレーム含めシルエットも別物で全ての部品が入れ替わってるよ。ベース車両はママさんがスーパーに買い物に行くスーパー・カーだったけど並木の手にかかれば正真正銘のスーパーカーさ。
フレーム入れ替えた際に認可取り直したんだ。文句の付け所の無い数値を叩き出したボロボロなトンデモ車両に車検場の担当者も頭抱えてたって話だよ。
――原動機:三波サイクル弐号機(排気しないが参考シリンダーサイズ1.5cc×6の10cc)
ガソリンと空気を吸入してそれを質量消失させて軸回転を取り出すんだ。排ガス発熱ゼロなのでとってもクリーンでエギゾースト周りや冷却が要らなくてボンネットの空間を有効活用できるんだ。その代わり馬鹿げたパワーと回転数なので結局ミッションが肥大化するし、暖房のためにもヒートポンプと電気ストーブが要るし、サンディの要求で付いた空跳ぶハイドロマチックと液噴射飛行の機構とタンクでボンネット内はギチギチだ!
弐号機なのは壱号機(995cc)だとパワーがありすぎて加速で人が潰れちゃうから実用性をフィードバックして作り直してもらったんだよ。
――懸架:スーパーハイドロマチック並木スペシャル
悲惨な交通事故をたくさん見てきた並木が心を痛めて、上に避けられたらこの事故は防げたのに……って想いがついに実を結んだんだよ。でもサンディの挑発に乗ってしまって空に滞空したり、ビルを飛び越えたり前後左右方向と同じくらい上下にも動き回れる仕様になっちゃったんだよ。
――タイヤ:吸着排出機構付き並木スペシャル
普通のゴムタイヤだと高速走行時にいろいろと困った現象が起こるんだ。だから接地直前に隙間に入り込んで圧搾される流体を吸い込んで後方に排出する仕掛けが付いてるんだよ。三波の徴発に乗って三波エンジンのパワーを受け止める車体をつくって、ボディがついに出来たと思ってたらタイヤが先に音を上げてその反省として試行錯誤した結果なんだ。動力源は回転変化だよ。緩めても加速しても作動するんだ。
――外装:特殊超合金製並木スペシャル
シルエットはトランザムみたいになってるよ。車内は軽乗用にロールケージ組んである窮屈仕様だけど外向きは高級外車のスポーツカーさ。
前の外装だと大幅にパワーアップしたエンジンに耐えられないからその煽りを受けて並木が全部作り直したんだ。もちろん大赤字。
大砲の直撃受けても1ミリも変形しないし窓も割れないんだって。戦車以上の強度だけど、並木曰く「10万馬力の加速を受け止めて、時速750キロで安心して走る曲がる止まるを実現するにはそれくらいは必要」なんだって。その速度もタイヤが接地して走る事と吸着排出機構内の流体が音速を超えることによる制限で、パワーを受け止められればもっと出せるんだって。
――武装:なし
三波「必要ない。追い詰めて物理で殴れ」
並木「軽さは正義」
ミサイル撃ったり、光線で焼いたりはしない。純粋な乗り物なんだよ。でも自動車は誤って使うと人が死んだりするとっても危ないものなんだ。良い子のみんなは安全運転を心掛けようね。(←フラグ)
――運転支援:なりきりセット(並木モータースPB商品)+縦方向対応パッチ
腕時計型のリモコンで呼べるように自動運転もできるよ。
でも運転席のシートベルトが装着されてないときは自転車と同じ30キロまでしか出ないんだ。シートベルトが装着されると全性能が開放されるよ。
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