孫恩5  盧循へ

桓玄かんげん司馬元顕しばげんけんらを倒し、朝廷の実権を握る。すると孫恩そんおんは再び兵を率い臨海りんかいを襲撃、しかし太守の辛景しんけいに返り討ちとなった。


孫恩は追い詰められ、ついには海に身を投げ、死んだ。その配下や愛人たちは、孫恩が水仙に転生したのだと思い込み、同じように海に身を投げた。その数は百人にも上ったと言われる。


残された五斗米道ごとべいどうの信徒たちは孫恩の妹の夫である盧循ろじゅんを主として祭り上げた。


孫恩が初めて海上の島に拠点を構えたとき、多くの男女が捕らわれていた。その後こうした虜囚は戦死したり、逃げようとして溺れて死んだり、どこぞへと売り飛ばされたりなどし、孫恩死亡時には数千人ほどしか残っていなかったと言われる。孫恩が謝琰しゃえん袁山松えんさんしょうを殺し、廣陵こうりょうを落としたのをはじめとした数十の戦いにて、死者は数万人にも及んだと推計されている。




及桓玄用事,恩復寇臨海,臨海太守辛景討破之。恩窮戚,乃赴海自沈,妖黨及妓妾謂之水仙,投水從死者百數。余眾復推恩妹夫盧循為主。自恩初入海,所虜男女之口,其後戰死及自溺並流離被傳賣者,至恩死時裁數千人存,而恩攻沒謝琰、袁山松,陷廣陵,前後數十戰,亦殺百姓數萬人。


(晋書100-5)




孫恩死亡。オツカレッシタ!

いやあ、孫恩は乱が始るまでがめっちゃ楽しかったですね。乱が起こっちゃうと、おおよそ劉裕の伝記からの引き写しもあったりする感じなので既視感が強すぎて。この辺、盧循も推戴直後とかまた面白い情報がありそうで楽しみなんですよね。さ、何が出てくるでしょう。


五斗米道は終わらない!

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