諸葛長民4 怪異
さて、
ある日
諸葛長民は答える。
「何かが忍び寄ってくるんだ。それは黑い剛毛を生やし、足がどのようになっているのかはよくわからないんだが、とにかく恐ろしく強い。おれでなければ奴を抑え切れない。奴は姿を変え、ちょくちょくおれの元に現れている。たとえば柱や天井の隙間のあらゆるところから蛇頭のようなものを見せてきたりとか。
部下に命じて切り殺してやろうとすれば奴はすぐに闇に引っ込み、部下が去った後にまた出てきやがった。また、擣衣杵どうしが、何かを喋ってたりしたこともあった。何を言っているのかはわからなかったが。
他にも奴は、壁にはりついた巨大な手として現れたこともあった。長さは七、八尺くらい、その全長を考えれば、腕だけで俺を取り囲めそうなほどだ。この時もやはり部下に切り殺させようとしたが、ぱっと消えやがったんだ」
と毛脩之に語った。
その数日後、諸葛長民は殺された。
初,長民富貴之後,常一月中輒十數夜眠中驚起,跳踉,如與人相打。毛修之嘗與同宿,見之駭愕,問其故。長民答曰:「正見一物,甚黑而有毛,脚不分明,奇健,非我無以制之。」其後來轉數。屋中柱及椽桷間,悉見有蛇頭,令人以刀懸斫,應刃隱藏,去輒復出。又擣衣杵相與語如人聲,不可解。於壁見有巨手,長七八尺,臂大數圍,令斫之,豁然不見。未幾伏誅。
(晋書85-16)
余りにもイミフすぎるこのエピソードなんですが、激烈牽強付会的に語れば劉裕の身長が七尺六寸、八尺にも近い七尺、なんですよね。つまり「劉裕の魔の手が迫っていた」と見ることができなくも、ない。まぁクソ無理筋なんですが。とは言えお話的にはそんくらい乱暴にやらかしちまった方がわかりやすそうな気もしなくはないです。
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