第10話 鴨が葱を背負って来た
『くっ、ちょっとは成長したと思ったのに… 褒めて損したわ!!』
『ッ、すまない、分かったから耳元で怒鳴るな』
仮面の内側に響く、五感の一部が共有されたAI少女の金切り声に眉を
全体的に腕力、敏捷性、耐久性も向上しているが、数字だけ眺めても実感は
直後、イヌ科並みである
『はぇ、なんで私達、いきなり瀕死なの!?』
『う… あぁ……』
早々たる敗北と強制ログアウトの危機に
一方、荒野に
『通称 “
耳通りの良い、
しかし、それは数秒ほどで済み、至極単純な理由に帰結したらしく、
『要するに死んでないんだな、珍しいこともあるもんだ』
幾つかの関門を越えて、UnderWorldへ辿り着いたビギナーが最初のログインで飛ばされる場所の一つ、そこに網を張ってローリスク、ローリターンで少額の仮想通貨を奪いつつ、今まで経験値稼ぎしてきたものの過去にない事例である。
狙撃の
まぁ、いい勉強の機会になったと言い訳して、仕留め損なった獲物の心臓にアメリカ製の狙撃銃を向け、
『これで終わりだ、お前も
ほぼ同時に
―― 参考情報 ――
通称:インビジブル・ハントマン(鳥井 道真)
分類:機人系
武器:大口径ハンドガン・狙撃銃
技能:遠視・銃弾生成(一日の生産数に制限あり)
特技:無音結界(固有)
位階:第一段階
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