運営1

運営の話・・・・


「いやー!やっと始めることできたな!昨日の半分はメンテで終わったし、実質今日から配信でもあながち間違いではないかもな。」


「そうですね、これで少し休めるかな・・・・?」


「無理だな!」


「まぁ、まだ始まって2日目ですし・・・・特に問題は無いと思いますよ?」


「いやいや、このゲームにもう数十万人いるんだぞ?少し些細なことなら俺らが出なくても社員でも対処出来るが大きな問題になってくると俺らも対処にまわらんといけなくなる。」


「うえ、それだけはやめて欲しいですね。」


「本当にな。」


「部長!大変です!」


「どうした、そんな勢いよくドアを開けて?」


「これを見てください!」


「これは・・・・レンって奴のプレイヤーデータか?しかしなぜ今こんな物を?というかこれ個人情報じゃないのか?」


「そんなことよりここを見てください。」


「テイムモンスター:1ってなっていますよね。」


「なってるな。」


「詳細を押してみてください。」


「どうせスライムとかホワイトラビットとかだろ?そんな焦るほ・・・・ど・・・・なんじゃこりゃあ!?!?」


「どうしたんですか?もうちょっと静かにしてくださいよ。」


「いや、お前みてみろ!」


「一体なんですか?そこまでのもの・・・・はぁ!?何ですか聖天龍エルバサって!」


「いや、Sランクモンスターの一体なんだが・・・・こんな序盤に仲間に出来るのか?おい!コイツのログ確認できるか?」


「やってみます!」










「出来ました!ですが、不正の跡は見当たりませんでした!しかし・・・・そのテイム方法が・・・・。」


「何だ?」


「焼きおにぎりに釣られて・・・・テイムされました。」


「ぶふぅ!」


「汚いですね。コーヒーを床にぶちまけないでくださいよ。」


「げほっ、仕方ないだろ、何で焼きおにぎり一つで手なづけられるんだよ。というかアイツは?」


「ん?仕事に戻りましたよ。後あの焼きおにぎりは・・・・超越された焼きおにぎりだからじゃ無いですかね?」


「・・・・はぁ!?超越!?そんなレアリティ現段階で作る事なんて不可能に近いぞ!」


「近いってことは作れるには作れるんですね。」


「まぁ、作れるが・・・・まず、LUKが最低700必要だ。そして、本人のリアルの料理スキルが高ければ出来なくもない。それに超越は全レアリティの中でも1番上の出来だ。」


「後者は出来ても・・・・前者は無理ですね。」


「あぁ、だが、LUKを上げる称号があれば・・・・おい!そいつの称号は何だ?」


「えっと・・・・【女神に溺愛されし者】らしいです。」


「まじか!?それ称号の中でもトップクラスで当たる確率が低いものだぞ!」


「そんな低いって言ってますけど何%ぐらいなんですか?」


「大体・・・・100万分の1だ。」


「何でそんな物追加したんですか???」


「その場のノリで・・・・どうせ手に入れるやつなんていないだろうしな・・・・なんて思いで追加しました。」


「全く・・・・そういえば、それってどういう効果なんですか?」


「女神に確定で会えるというのと・・・・LUK8倍上昇だ。」


「LUK8倍!?何でそんな効果つけたんですか!」


「いやー、遊び心で・・・・。」


「全く・・・・どうするんですか?」


「もうするもなにも・・・・どうしようも無いな!」


「そんな笑顔で言わんでください。」


「ともかく俺らの出来ることは、このレンってやつの監視程度だな。」


「うーん、それってなんか執着しているみたいでやですね。」


「しょうがないだろ。こんなおもし・・・・ゴホン、面倒くさそうなプレイヤーは監視しないと何をやらかすか分からんしな。」


「なんかちょっと私情が混じっている気がしましたけど。そうですね・・・・あ、そろそろお昼ですので、家に戻りますね。」


「ダメだが?」


「何故ですか?」


「まだ、軽ーいバグが治ってないんだよなぁ。それに今からレアリティ追加のステルスメンテもある。そんな中、お前だけ帰らせるなんて・・・・許されると思うなよ!というか、なんでお前は昼で帰れるんだよ!」


「五月蝿いですね!この未婚部長!貴方と違って私は結婚して色々忙しいんですよ!貴方と違ってね!後それに関しては、昨日夜遅くまで残業していたので、それを見かねた社長が今日は昼で帰してくれるんですよ。」


「なに!?それは仕方ないか。後、そこまで未婚を強調しなくても良いじゃないか!俺だって、俺だって!結婚したかったー!」


「まあ、もうアラフォー手前ですし諦めてください。」


「うおぉぉん!現実を押し付けるな!」


「それにあれじゃないですか。確か女性職員に『部長の口臭酷くない?』って陰口言われていましたよ。」


「ぐはぁ!!」


「あ、気絶した。それじゃ、私はお先に帰らせていただきますね〜。後は宜しくお願いします。・・・・未婚部長。」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る