第5話
「さて、これからどうしようか?」
剣とか欲しいけど・・・・せっかく胡椒の実手に入ったことだし料理もしてみたいな。
「鍋とかフライパンとかどうすれば良いんだ?」
鍛冶屋か?それとも普通に雑貨屋に置いてあるのか?
「一回雑貨屋探してみて、なかったら鍛冶屋で買うしかないか。」
確か雑貨屋は噴水の広場の近くにあったはずだ。
そして、足を進めた。
「ここが雑貨屋か・・・・。」
とりあえず入るか。
カランカラン
「いらっしゃいませ!何をお探しですか?」
「えっと・・・・料理をしたくてフライパンか包丁とかあります?」
「フライパンはないですけど・・・・包丁ならあります!」
おぉ!包丁はあったか!
「いくらですか?」
「1000カルになります!」
「それ買います。」
「ありがとうございます!」
1000カルを支払って包丁を手に入れた。
「それとですね・・・・調理道具をお探しなら料理人ギルドに行く事をお勧めしますよ!場所はここを出て右にずっと行くとあります!」
「ありがとうございます。」
カランカラン
「またお越しください。」
扉を閉めた。
「さて、料理をするための材料すら買ってなかったな。」
ついでに市場みたいなものの場所を教えて貰えばよかったかな?
でも自分で探すのもゲームの醍醐味だし、ゆっくり探すか。
「やっと、見つけた・・・・。」
意外と時間かかったな。全く・・・・入り口の門近くにあるなんて分かるわけないじゃないか。
「とりあえずは肉とか他の調味料探してみるか。」
色々な屋台を見ながら歩いていると目的の肉屋があった。
「ここが肉屋か。とりあえず牛かな?」
「らっしゃい、兄ちゃん。どれを買っていくんだい?」
筋骨隆々なオヤジさんがいた。
「何の肉があるんですか?」
「左からレッドホーンブルの肉、オークの肉、ヘビーバードの肉だな。」
オーク以外しらねぇ・・・・。とりあえずレッドホーンブルとヘビーバードの肉買うか。
「じゃあ・・・・レッドホーンブルの肉とヘビーバードの肉を二つずつ下さい。」
「はいよ!合計で2000カルだな。」
2000カルを支払って肉を手に入れた。
重ッ!肉塊一つで500gあるな。
肉をしまって、また歩き出した。
いや本当に、アイテムボックスが支給されていて良かった・・・・こんな重いの運ぶなんて変な目で見られかねないからな。
なんか香辛料ないかな?塩とかは貴重だから無いと思うけど、ワンチャン味噌とかないかな?
そう思いながら辺りを見ていると、一つの屋台の店主が落ち込んだような顔をしていた。
「どうしたんですか?」
流石に見過ごせなかったので話しかけることにした。
「おや、お客さんか。実はな・・・・この調味料が売れなくて困ってるんだよ。」
そう言ってドンと二つの調味料が入った壺を出して来た。
「これは・・・・?」
「東の方で手に入った調味料さ。珍しいから売れると思ったんだがねぇ・・・・匂いが強くて買う人があまりいないのさ。」
東の方?一回鑑定してみるか。
【鑑定】
『味噌』⭐︎⭐︎
東の地方で造られている調味料。味は甘しょっぱく、色々な料理に使得ることが出来る。
『醤油』⭐︎⭐︎
東の地方で造られている調味料。塩味と一緒に甘味とコクがあり、色々な料理に使われる。
味噌と醤油!?欲しいとは思っていたがここにあるとは。
「オッチャン!この調味料全部くれ!」
「へ、へぇ?全部ですか?」
「あぁ、全部だ。」
「それですと2000カルになりますが・・・・よろしいですか?」
「あぁ、問題ない。」
代金を支払って味噌と醤油を合計・・・・総量はわからんがめっちゃあるな!?ま、ありがたくしまっとくか。
「醤油と味噌が手に入ったし、肉だけじゃちょっと物足りないよな・・・・もうちょっと探すか。」
また、何かいい物がないか探し始めた。
今一番欲しいのは米だが・・・・あるかな?小麦とかはあると思うが稲は・・・・流石にないかな。
と思いながら辺りを見回しながら歩いていると、思いっきり米と書かれた看板を見つけた。
あった〜。普通にあったよ。何と思うじゃないか。何だこの国、充実しすぎだろう。よし、とりあえず買うか。
「すみませーん。」
「はい、どうしましたか。」
「この米って1キロなんカルですか?」
「1キロですと・・・・200カルですかねぇ。」
「じゃあ20キロください。」
「それですと・・・・4000カルになります。」
代金を支払い米20キロ手に入れた。
「ありがとうございました〜。」
これで最低限料理はできるな。強いて言えば卵も欲しかったが、また次の機会の楽しみにでもとっとくか。
さて、話は変わるが料理人ギルドで調理道具揃えなきゃな。調理道具がなきゃ何もでなきないからな。
再び噴水のところまで戻って来た。
「此処を右に真っ直ぐ行ったらあるんだよな?」
大丈夫だよな?店員さんが嘘をつくはずがない。
そんなどうでもいい一抹の不安を抱えながら雑貨屋の店員に言われた通りの方向に進んでいった。
「此処かな?」
言われた通りに歩いてると、ナイフとフォークが交差している看板を見つけた。
「とりあえず入るか。」
そして多分料理人ギルドだろう所に入って行った。
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