第4話
森の中に無事到着した。
「さて、早速薬草を集めていきたいけど・・・・
薬草の形とか聞いてなかったな。」
仕方ないし、手当たり次第に採っていくしかないか。
手を伸ばして足元にあった草を引っこ抜いた。
「これは何だ?」
【鑑定】
『雑草』⭐︎
何処にでも生えている雑草。
「これが雑草か。ヨモギ見たいな葉をしてるな。」
中々興味深い。
「よし、片っ端から集めて最後に鑑定するか。」
そこから体感15分ぐらいそこら辺の草を集めた。
「あぁ〜疲れた・・・・。」
そこら辺にあった木に寄かかって座り、休憩した。
「それじゃ見ていくか。」
最初は・・・・これにするか。
地面に落ちていた実?を鑑定した。
【鑑定】
『胡椒の実』⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
料理に欠かせない調味料の一つ。貴重な物であり、その価値は胡椒と金は同等の価値であるという言葉まである。
「胡椒だったのか・・・・それにしても胡椒との金が同価値とか普通に考えてありえないな。・・・いやでも、中世のヨーロッパをモチーフにしていたらそれもあり得るのかな?」
まぁいいや、次行くか。
「次は・・・・この、葉に白い線?が入ったやつにするか。」
【鑑定】
『粗悪な毒消し草』⭐︎
採取の仕方が悪く効果の高い毒消しポーションが作りにくい。
正しい採取の仕方は根っこごと採ると品質が良くなる。
「正しい採取の仕方まで載っているなんて・・・・最近の【鑑定】は凄いな。」
次は・・・・これか。
「これ・・・・さっき見つけたヨモギに近いんだよな。けど・・・・なんか違うような気がするんだよな。」
【鑑定】
『粗悪な薬草』⭐︎
普通の雑草と見分けがつかないが葉の裏に水色の線が薄くあったらそれは薬草である印。
採取の仕方が悪く効果の高い回復ポーションが作れない。
正しい採取の仕方は葉を潰して根っこから採取すると品質が良くなる。
「誰が分かるか!」
全く・・・・あと残っているのは・・・3種類か。
「結構被ったの多かったからな。仕方ないか。」
それじゃ次は・・・これにするか。
これは・・・・なんか禍々しいんだよな。
【鑑定】
『呪毒草』⭐︎⭐︎
相手を呪い殺すための草。この草をすりつぶしたものを1mg食べると半分の確率で死に至る。
「何でこんなものが街の近くの森にあるんだよ・・・・。」
しかもこれ群生してたから20本ぐらいあるんだけど。
「ギルドで売れるかな。」
一応持って行ってみるか。
「次は・・・・これか。」
【鑑定】
『光草』⭐︎⭐︎
すり潰すと眩しい光を放つ。暗い洞窟などでのランタンの役割を担う。
「今までより地味だけど使い勝手は少なくとも前のやつより良さそうだな。」
さて、次で最後だな。
「これは・・・・なんか他のものとは違うんだよな。なんか神々しい?とでも言えばいいかな?」
【鑑定】
『オオカムヅミの葉』⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
生命に満ち溢れており、この葉を食べる事で寿命がすこし伸びると言われている。
「プレイヤーにとっては使う機会がないけどこの世界の人にとってはものすごく価値があるんだろうな。」
大事にしまっとくか。
「さて、後は品質の良い薬草を手に入れれば良いかな。」
確か20本だっけ?
そして、腰を上げて近くの草が群生している所へと向かった。
「ここら辺ならあるかな?」
一本、一本葉の裏を見て薬草を探した。
「・・・・おっ、これは薬草か。」
葉の裏が薄水色で出来ている薬草を見つけた。
「確か潰すんだっけ?」
葉を指で摘んでおもいっきり潰した。
「そして、根っこから抜けばいいのか。」
慎重に根っこから引っこ抜くと薬草の色が変わった。
「おぉー綺麗な緑になったな。一応鑑定するか。」
【鑑定】
『良質な薬草』⭐︎⭐︎⭐︎
正しい採取のされ方をしたため効果の高い回復ポーションを作る事が可能。
「良し!ちゃんと良質になったな。」
後これを19回繰り返せばいいのか。
「頑張るか。」
「よし、これで集まったな。」
さて、今回の採取で何を手に入れれたかな?
良質な薬草:20
粗悪な薬草:5
粗悪な毒消し草:6
呪毒草:20
胡椒の実:10
光草:5
オオカムヅミの葉:1
「早速クエスト完了報告に行くか。」
東の森を出て王国に向かって行った。
「やっと着いた。」
薬草を取るだけでこんなに疲れるものなのか・・・・。
「早く報告に行って少し休むか。」
冒険者ギルドまで歩いて行った。
「・・・・そういえば最初来た時より人が多いな。」
昨日からの筈なのに何でこんな少ないんだ?もしかして昨日はメンテとか入っていたとか?
「気にしても仕方ないし冒険者ギルドに早く行くか。」
「さっきより少し人が多いな。」
特に気にすることもないので受付に行った。
「ご用件は何ですか?」
「クエストの報告に来ました。」
「薬草の納品でしたね?」
「はい。」
「それではこちらにどうぞ。」
そう言われてトレーみたいなものに採ってきた薬草をのっけた。
「それでは確認しますね。」
確認している間暇だったので周囲を見回しながら終わるのを待っていた。
「はい、終わりました。こちら、報酬の150カルと薬草の品質が良かったのでプラスで200カル上乗せさせていただきます。」
「ありがとうございます。・・・・ちょっと一つ良いですか?」
「はい?どうしました?」
「この草・・・・どうしたら良いでしょうか?」
受付の人に呪毒草を見せた。
「それは!呪毒草じゃないですか!何処に生えていたんですか?」
「え・・・・っと・・・東の森に群生していました。」
「すぐに処理にかからないと。情報ありがとうございました。」
「あの・・・・こちらはどうすれば良いですか。」
「そうですね・・・・ちょっと待っててください。」
受付の人は奥に行った。
えぇ・・・・どうすればいいの?なんか視線集まってる気がするし・・・・早く来てくれよ。
そんなことを心の中で祈りながら数分が経ち受付の人が戻ってきた。
「それでは、その呪毒草はこちらで買い取らせていただきます。」
「はい・・・・どうぞ。」
集めてきた呪毒草をトレーのような物に置いた。
「それではこちら15000カルになります。」
1・・・15000カル・・?多くないか?とりあえず受け取るか。
「ありがとうございます。」
15000カルを受け取った。
「それではまたのご利用お待ちしております。」
そして、ちょっと視線を浴びながら冒険者ギルドの外に出た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます