はしごを外された昭和のおじさん

「フリースクールの支援に至るまでの議論が尽くされているのかを滋賀県や国に問題提起したかった」


こちらは、小椋正清東近江市長閣下の御釈明に御座います。


かくも崇高な目的で持論を展開された東近江市長閣下でありますが、情勢は極めて不利に働いておるようです。

と申しますのも、教育行政の総本山にして、人によっては三流官庁の無能官庁だのという非難を浴びせているようではありますが、ともあれ、日本国の教育を担っている文部科学省の大親ビン・文部科学大臣・盛山正仁閣下は、記者会見においてとある記者からの質問に対し、小椋市長閣下の御持論に対し、極めも極めてつれない返答をされてしまいました。


「望ましい発言とは考えていない」

それに加え、このようなことも言われたそうです。

「われわれとしては、全てのお子さんに学びの機会を享受していただけるように努力をしていく。お子さんがすくすく育ち、学べる環境を、国や地方、教育関係者が整えていくことではないか」

以上、京都新聞10月20日付配信記事より該当箇所を引用


完全に、はしごを外されていますね。

昭和の末期、それこそ共通一次の時代ならどうか知りませんが、今時、あんな発言を擁護するようなことを言ってもらえるはずもないでしょう。


これに加え、加藤鮎子・子ども政策担当大臣は、このような弁を。

こちらは、朝日新聞20日付の配信記事からの抜粋です。(「」内)


「どうしても学校に通うことができないお子さんもいる。学びたいと思ったときに学べる環境が大切だ」

市長閣下の親が悪い云々の点については、

「ひとくくりに言える事象ではないのではないか」

との御指摘。


こちらも、完全にはしごを外されていますね。

というか、あれだけの言動をしてしまった以上、はしごを外されても仕方ない話ではありますが。

いやあ、これまでさんざん、市長閣下をできるだけかばおうと思って持論(?)を展開して参りましたが、これじゃあかばい切れないなというのが正直なところ。


東近江市長閣下におかれては、議論すべき論点を適示したということではあるのだろうが、その目的を達成できるどころか、無用な軋轢を生んでしまっただけ、それで政治家の資質自体を問われ切っているということに、認識が向いているのでありましょうか。

思うところは多々ありますが、それでも、このような発言をした背景を考えましてですね、閣下をもう少し擁護してみたいと存じます。

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