第2話 大問題
レイブが国を出て一週間がたったころ、国ではレイブが勝手に旅に出たと大問題になっていた、レイブが戻ってきたら国内追放をするという話まで上がっていたが本人達は知るすべもない、スイムは生まれた村についたのも国で大問題になっていた同じ頃だった。スイムの故郷はゴブリンの被害がひどかった、村長はゴブリンに食べられ村長が居なくなった村では混乱が生まれた、スイムの祖父が村長を買って出て村はことなく事をえたがゴブリンからの侵略は収まらなかった、畑は襲われ村人はゴブリンの食事となっていった。そのことを父から聞いていたスイムは自分の故郷に一番に行きたがっていた、アランはゴブリンを倒せれば良かったので反対はしなかった、他の3人も意見をすることはなかった、スイムはその事を感謝した。
村についた五人は村人に感謝された、ゴブリンに荒らされて居るのにゴブリン討伐チームがこの国に来ること一度もなかった。この国は見捨てられていたので認可を受けていないチームでも村人は喜んだ、スイムの祖母が泣きながらスイム達を迎え入れた。
この村ではゴブリンが現れるのは午前二時を決まっていた、午前2時から5時の3時間で村を荒らし帰っていくのがゴブリンの習慣になっていた、ゴブリンのアジトは村の調査団の調べでアジトの場所は特定されていたのでゴブリンの出現を待たずにアジトに乗り込むことに決めた、アジトに乗り込むのは危険だと調査団は言っていたがスイムは村を荒らされるのは見たくないと言って、調査団を押し切ってアジトに乗り込むことにした、アジトに乗り込むのは午後15:00と決めていた、現在時刻は10:00なので最低でも四時間は睡眠を取れることを知り5人は安堵した、5人は3日寝れていなかった、寝るとゴブリンに襲われる気がして気がきではなかった、5人はスイムの祖母敷いてくれた布団で泥のように眠った。起床したのはアジトに向かう30分前でみんなが呑気に「おはよう」と言いながら起きた、みんな緊張をしていた。今まで何匹かのゴブリンを倒したことはあるがアジトに言って多数のゴブリンを討伐しに行くのは初めてだった。予定通り15:00にアジトの前に5人はついた、炎使いのアカがアジトに火をつけスイムがアジトに水をすぐ流し込み火を消した、そうするとゴブリンが慌ててアジトから駆け出してきた、駆け出してきたゴブリンをアランとライムが斬りつける、ゴブリンは次々と倒れていくがこのアジトのボスが見つからない、アジトのボスは通常のゴブリンの3倍はあると言われている、通常のゴブリンはメートル30センチ前後だがボスは3メートル前後あると調査団が言っていた。
「アジトに乗り込むぞ」というスイムの一言で5人はアジトに駆け足で乗り込んだがゴブリンはもういなかった、牢屋に捕らえられている者達しかアジトには残っていなかった。その中にはゴブリンに食べられたと言われていた村長の姿もあったが村長達の様子がおかしい、アランはこんな事を思い出した。ゴブリンに噛まれたものはゴブリン化とすることがあると、この村長達は人間ではなくゴブリンだと言うことを悟ったがレイブには治癒の魔法使いレンがいた、いかなる感染なども治せてしまう、ここはレンの出番だとレンに全てを託すしかないと四人は思った。レンは治癒薬を作り村長達に無理やり治癒薬を飲ませると村長達は「うぉぉぉぉ」と雄たけびを上げ倒れてしまった。レンの話によると治癒薬を飲むと一時間は意識を失うということだった。その間5人は洞窟の中を見て回ることにした、洞窟には人間の骨らしきものがいくつか転がっていて無惨な状態へとなっていた、後から来た調査団の話では若いものから食べられていったという、年齢がいってるものと女性はおいしくないんだと団長が言っていた。スイムが「なんでそんな事知ってるんですか?」と聞くと調査団の一人は「そんなこと誰でも知っている」と不貞腐れてしまった。
レンがアランに「この人ゴブリンにやられてる」と耳打ちをした、レンの話によるとゴブリンに齧られても正常な人間として生きているものもいるらしいが時々人間を食べないと死にいたるという。
「この人間は美味しかったですか?」とレンが聞くと「そんなこと知るか」と団長が焦り始める、団長はここで肉を食べていたとレンは思ってる。レンが薬を飲ませようとコップに入れ渡すが「そんなものはいらん」とコップを地面に叩きつけた。
治癒薬は地面にこぼれ団長の足にかかった、その薬は液体がかかると化け物が人間に化けていた場合化け物に戻るという薬だった、案の定団長は足元から緑の足へとなっていて時間をかけ3メートルのゴブリンへと戻った、このアジトのボスは団長だった、他の調査団は呆気にとられ動けなくなっていた、ライムが調査団たちを担ぎ上げ安全な場所へ移動させていく、アランが剣を持ち出しゴブリンに駆け寄る、ボスの体は硬かった、剣が入っていかない、ゴブリンにふるい落とされ地面に落ちてしまった。アランは考えた、アカの魔法で剣を炎の剣にしてもらうことを、アカに話すとそんなのお安い御用だといって剣に炎をまとわりつかせた。
アラン一気にゴブリンに駆け上がりゴブリンの首を斬った、炎をでゴブリンは燃えアジトの中は焦げ臭くなった、調査団の何人かはその光景をみて「団長」といいながら涙を流した。
5人はアジトから帰還し村に戻ると村はお祭り状態だった、涙する者、5人を褒め称えるもの、踊り狂うもので溢れかえった。
「スイムいつまでここに居られるんだ?」とスイムの父親が訪ねスイムは「明日には出るよ」と答えた、レイブの一つの決まりとして同じ村に長くはいないという決まりがあった。同じ村に長く居ると情が生まれてきてその街に居座るチームなどもよく耳にしたので、レイブは居ても3日と決めていた。
今日は美味しい酒が飲めるとアカとライムが喜んでいたがレンが「明日は3時出発ですからね」と言って二人を現実に引き戻した。
明日はマナン村というところに向かう、この村より被害は少ないと聞いているがどうなっているか自分たちの目で確かめて見ないとわからない。
ゴブリンがいない街 櫻井 @usamimi0923
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