ゴブリンがいない街

櫻井

第1話 チーム

アランの他四名は激しいゴブリン戦に制し国へ戻るとアラン達は勇者だと国民に崇められた。アラン達は四年前、国を出発しゴブリン退治に向かった、ゴブリンには六年前から悩まされていた、村人を襲い村を破壊したゴブリンの集団もいたりした、そういったゴブリンの様子に立ち向かったのがアラン達のチーム、レイブだった。

この国には勇者に憧れてチームを作り旅に出る者が多かったが大半は国へ戻ってくることはなかった、ゴブリンに喰われてしまうかどこかの国で楽しくなってチームを解散させるって話はよくあった。レイブはこの国でも全く名の知れていないチームだった、本来チームを作り旅に出るには国王の認可が必要だった、何かあった時のため国が把握するシステムを作っていたので旅に出るチームがあると国が発表をし、旅に出る当日国民総出で見送るというのが決まりになってしたが、レイブは国王の認可をもらっていなかった。


「アランそろそろ旅に出ないか?」そんな事を言ったのはチームの2番手のスイムだった、スイムは水使いの魔法使いで魔法学校を首席で卒業していた、魔法学校を首席で卒業したものはその年に一番実力があるチームに学校から推薦されそのチームに加入するのが一連の流れなのだがスイムは推薦を断り仲が良かったアランとチームを作り上げた、最初アランはチームを作ることを嫌がった。アランもこの国で一番に強いと言われていたチームに加入を学校から推薦されていたのでチームを作るのには反対だったがそのチームはスイムに押されチームを作ることになった。

アランとスイムが入団しようとしていたチームはゴブリンに食べられチームが解散」したと聞かされるのは当分先の話だった。

スイムは早くこの街から出たかったが国王からの認可が降りなかった、チームの人数は最低五人と決まっていた、その当時レイブは二人しかいなかった、二人は新しい仲間を見つける気にもなっていなかった、何故なら二人でゴブリンを倒せるくらい最強だと思っていた、レイブに入れてくれと言ってくるものは数人いたが全て断った。

「旅に出るなら俺たちだけで十分だ」といのがスイムの口癖だった、旅に出るのに国王に許可を取る制度も国民から見送られるのもスイムは嫌がった。


アランはもう少し仲間が必要だと考えていた、旅に出るのも良い、国王に許可を取らないのは全く気にしないがチーム条件の五人にはしたかった。五人にすれば何かに悩んだとき多数決をとるのにもちょうど良い、アランはスイムに「旅に出るならチームを五人にする」と告げるとスイムは少し不貞腐れたが国王からの許可はとらないことを伝えるとスイムは納得した、二人は旅に出つ三日前に残りの三人を集めた。

正直どんな三人でも良かった、犬でもキジでも猿でも良かったがちゃんと魔法学校や剣術学校を卒業している者をチームに誘った、けっして強いやつらとは言えなかったが真面目なやつらだった。

そして五人になったレイブは国王の許可もとらずに旅に出ていく

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