#4 人生と山とホンダラ行進曲
ホンダラ行進曲という 実にしょーもない曲が大好き
だったのは 幼児か小児の頃なので
歌詞をちゃんとは覚えていないのですが
♬ 一つ山越しゃ ホンダラッタ ホ~イホイ
も一つ越しても ホンダラッタ ホ~イホイ
大学時代 頻繁に六甲連山を登っていた頃に復活し
何度となく 脳内再生していたものです
六甲連山には 六甲縦走というコースがあって
スタートは須磨 最初の鉢伏山は海抜300mなかったと思います
あっと言う間に登って〝山頂〟から須磨の海を見下ろし
〝達成感〟 のヒマもなく 連山の次の頂きが目の前に…
そこに行くには まず下る(登ったのに)そしてまた登る
山頂に着くと 登っている時には見えなかった 次の山が…
そこに行くには また下る
♬越しても越しても ホンダラ ホンダラッタホ~イホイ
の脳内再生が始まります
〝山頂〟を5つほど越えたところで〝馬の背〟が現れます
石だらけの尾根道 馬の背骨のように両側が落ち込んでいます
体感で50cm程の幅だったような… 風が強いと怖いです
まあ このあたりまでは何度も行ったので 今でも覚えていますが
あとは 順不同で
山頂に着くと それより高い山頂が出現し そこに登るにはまず下る
という 歓喜と失望の繰り返しの他にも このコース
人造湖が現れ 人工物にガッカリしたものの 案外周囲の緑に映えてたり
山道が途切れて 登山姿でニュータウンの日常にワープしてしまい
浮きまくりながら 町を抜けハイウェイを横切って再び山中へ
というトリッキーな事も起こります かと思えば
瀬戸内海に沈む夕陽からの百万ドルの神戸の夜景が眼下に…
という ご褒美シーンも用意されている
すでに お気づきの事でしょう
これって 人生そのものやんか と最近思っているのですよ
そしたら 半世紀程ぶりに またまた 脳内再生が始まった訳です
ちなみに 六甲縦走は最高峰六甲山に到達すると
終点の宝塚まではなだらかな下りになります
小鳥の声など聴きながらのんびりと歩けて 楽ですが
達成感にはやや乏しい こんなとこも 人生に似ている?
神戸の町と平行に伸びる連山は どこからでも降りられる
沢山の知人友人が降りて行ってしまったなあ なんて感慨もあります
でもね 私は行けるとこまで 行きまっせ
なだらかな下山道に 咲く花 鳴く鳥 見逃さずに楽しんでね
みんな ついといでっ!!
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