第17話 尾行されている!?
さてさて.....
俺はあの後リーア姫と別れ、帰路につく。
プリンセス候補と本契約をした生徒は、そのプリンセスの騎士候補となり、プリンセスの属する委員会の仕事を手伝うことになる。
リーアは風紀委員だから俺も風紀委の仕事を手伝うことになったわけだ。
リーア曰く、
「これからは風紀委員として恥じないように学院生活を行いなさい!
というか、問題行動だけは絶対に起こさないでね....本ッッ当に!!
もしジャック、あなたが問題を起こしたら、契約を結んでいる私の評判が下がるんだから....お願いね....」
と言っていた。
まあ、俺自身素行が悪い生徒だからそう思われてもおかしくない。
実際賭場を開いていたし。
とはいえ、それは作戦があっての行動だったからな。
俺だってやっと姫と本契約を交わすことができたんだ。
早々にもめごとは起こしたくない。
しばらくは順当に風紀委員としての仕事をこなしていって、リーアの評価を上げていくことに専念しますかね....
そんなことを考えているときだった。
!!!......
なにか視線を感じる。
さりげなく後ろを見るが、人の姿は無い。
だが、見られている。
それは間違いない。
どこだ?どこから見ている??
感覚的にそんなに離れていない。
姿が見えないということは下?
もしくは.....上か!!
「.................」
誰もいない...
おかしいな......?
そう思った瞬間に女の声が聞こえる。
「あれ?もしかして気づいてる.....?おかしいなぁ...足音には気を付けていたはずなんだけど...」
っ....!!そこか!!
声のする後方に裏拳を入れる。
それを手のひらで簡単にガードされた。
「ちょっとちょっと。いきなり攻撃してくるなんて物騒だなぁ....」
そこには一人の女子生徒が立っていた。
立っていた...というより現れた。急に....
「昔から、怪しいやつはまず攻撃しろって教わっていたからなあ...
....誰だお前?」
少女は俺の拳を握ったまま話し続ける。
「私の名前はロイズ・ファーゴ。まあ、それはどうでもいいんだけどさ。私はジャック。あなたに用があるのよ」
「.....だろうな。俺を尾行していたんだからな...」
急に現れた少女。
身長は俺より低い160前後か?女性にしては少し高く見える。
ポイントカラーというのか、髪は顔の周りから頭頂部まで白く染めて大人びた感じだ。
表情は終始笑顔のまま。
だが、分かる。
全身から、俺に対して敵意丸出しのオーラが向かってきているのが。
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