第4話アードラの勇者

アードラ国。


 サーバナ大陸の中で一番の人口で裕福な国アードラ国。

 魔王がアードラ国の第一王女が誘拐された。アードラ国は守りの衛兵が昼夜問わず頑丈な警備の中誰にもばれずに気取られず。

 

 誘拐がわかった直後、選りすぐりの冒険者を各国から集めて勇者と読んだ。

 最初の勇者は王様側近の力自慢が一人で。次は太陽が100回顔を出した朝に魔法団体の長がその次は隣国ポンプの王子とその側近二人が。これを5か6のパーティに勇者と名付けたが誰も連絡はない。


 各国は、とても平和で過去に魔王と名乗るものはいたが最初に命名した勇者が問題を解決してきた。

 国内も姫の捜索に絶望的だと感じてはいたが一つ疑問があった。

 魔王から要求がないのだ。

 世界をくれ、お前たちは奴隷だなどこの王国で誰にも察知されずに誘拐するものが何も求めてこない不思議でならなかった。

 

 私は冒険者ではなく王様直属の衛兵だ。

 魔力は一切なく父が国の番兵だった為そのまま王国に使え生きていた。

 嫌ではなかった。給金は文句の無い額を貰えて数年働くと功績をなさずとも昇給がある。休日は4回日が沈み日が登るとその日が終わるまで休みがもらえた。


 8つ目パーティのパーティには幼馴染の衛兵と学者が勇者のサポートで共に旅立った。

 学者の女性は戦闘はからきし駄目だったが植物の知識はあった。

 アードラ国は裕福な国だが土が乾いており養分がなく作物は育たなく各国からの輸入に頼っている為植物の知識があるものは数が限られており、学びたいものは4つの国をまたいだ栄養の豊富な村々へと旅立っていく。

 彼女は私が王の護衛で遠征したときに出会い恋に落ちた。

 一目惚れだ。

 その時まで一切の恋愛経験の無い私のぎこちない行動を彼女は笑顔で見守ってくれて告白に成功した。

 私の恋愛は200回太陽が顔お出したくらいだったかお互い愛し合っていた。

 彼女とは旅立ちのパレードで見送ってから二度と合うことはなかった。


 勇者パーティが10くらいだったかな旅立った頃王様は、国々の会議のから帰還すると王様の部屋の入口で警備をしていた私を見て。

「君、強そうだな!衛兵の家業はもういい君は勇者だ」

 固まってしまった。

 本来なら王様の命は絶対なので即答しなければならないのだが言葉が出なかった。

 彼女も同じ気持ちだっただろうか

 

 私が勇者になったのは王様が告げたときだった。

衛兵の役職の席はなくなり、王国の紋様が書かれたフルプレートと剣が支給された。

さっきまで、国民から衛兵と呼ばれていたのに勇者に変わった。


 勇者になってから二日目に朝、いつもは衛兵達の相部屋なのだが個室の柔らかい布団で寝て気分が良かった。

 国王の間で勇者の旅立ちの儀式をおこなった。

 一人での旅路だと覚悟はしていたが協会から、僧侶の男と魔法協会から魔法使いの男がお供としてついた。

 王国内は勇者の旅立ちの日は国中にレッドカーペットが敷かれ花びらが舞う。


 王国をでて門が閉まるにを確認すると不安が襲った。

 過去に旅立った勇者からの連絡はないしたがって情報はない。

 王様に前では勇ましく勇敢なふりをしたがいつもより重たいフルプレートの装備に柄の長い斧は使いにくく果樹が6つに水が少量心持たない。

 土地は痩せこけているのもあって草すら生えていない凸凹の道が隣国に向けて伸びている。

 とりあえず文句を言っても始まらないため隣国のポンプへ向けて旅立った。


 国をでて138回太陽が登った頃ポンプの管轄の村々の問題を解決して情報の方が進歩がないため一度帰還をするため山を越えてるときに山頂に人が死んでいた。

 そいつは大柄で顔はなく全裸で両手と両足に杭を打たれて岩に貼り付けられていた。

 その者の足元には大きな金棒とフルプレートが散乱していた。

 身元は王直属の最初の勇者だとわかった。

 死んでからずいぶんと経つのか腐敗臭と虫の量がすごかった。

 状態がかなりひどく持ち帰れる状態ではなかったため魔法使いの炎で火葬をしたが骨すら残らなかった。

 一度国に帰り報告を済ませたが過去に旅立った勇者は帰還しておらず情報は手に入らなかった。

 

 さらに150回太陽が登った頃、ポンプの北にある樹海にいた。

 樹海には日が暮れると樹海内で火の玉を複数見ると近隣の村から情報を得て調査に来た。

 樹海は一度入ると二度と出てこれないという噂が立つもので確かに洞窟で飢えてしまったのか骨が複数目撃をした。

 樹海は太陽の光を遮断するほど生い茂っているため暗く景色が変わらないため迷ってしまう。

 魔法使いは灯りのため魔力を消耗していたため炎は出せなく食料もあと僅かな状態だったときに遠くで明かりを発見し恐る恐るいくと樹海に住む狩人であった。

 狩人は代々樹海の中に住む種族で女が生まれず人口減少が起きて一人ぼっちであった。

 狩人の力もあって我々の飢えもしのぎ脱出の道案内を受けて樹海を出るとそこには大きな廃村が広がっていた。

 狩人もこの廃村は生まれた頃からありここに住むものを知らない。

 狩人と別れ村を歩き回ると倒壊した家々の屋根が並び虫や動物の住処となっていた。

 一通り見回るると手入れのされた畑と傾いてはいるが倒壊を免れた家が横に並んでいる。

 家には扉は無くだが中は小綺麗で掃除もされていて奥に部屋があり除くとそこには人が眠っていた。

 姫様だ。

 王国で見たときより立派に成長されていたが首筋には王家の代々についている黒い点が首筋についており確信した。

 

「姫様お迎えに上がりました。」


 膝をつき姫の顔元で言うと姫は手で目元をこすり上半身を起こした。

 姫は上半身を起こすと布団で隠れていたボロボロの寝間着があらわになり驚きと恥ずかしさで顔を赤く染めて私の頬を引っ叩いた。

 痴漢と大声で叫ばれ魔法使いと僧侶に誤解をされたが説得の元解消された。

 姫様に現在の状況を聞くと一人でここで暮らしていたというその為、魔王の現在地を聞くと魔王は存在しなくただの家出であったことが発覚する。

 姫様は魔法にたけており姿を消す魔法が使えそれで王国を脱走したという。

 最初は街を転々としていたが勇者がうろついて姫を創作するためここの廃村に目をつけて自給自足を行っていたという。

 姫様の安全を確認した為アードラ国への帰還の準備をしていると姫様に帰還の拒否をされた。

姫様の説得に70回太陽が登った頃姫が観念をし荷物をまとめ帰還した。

 姫様を連れて帰ると国王は大いに喜んだ。姫様の要望で家出であるのは伏せ魔王を倒した事になっているため周りからは勇敢で強いと思われているが門番時代と強さは変わっていない。


 一度もこの冒険者で戦っていないからである。

 

 荷馬車に乗って国々を歩き回り情報収集を行い旅をし到着村々の問題を解決した代わりに衣食住をサポートしてもらった。背中に装備した斧は振るっていない。宿で休む前に手入れを下のみである。

 仲間の魔法使いや僧侶も同様で戦闘経験はゼロで帰宅をすると褒美で僧侶は神官長になり、魔法使いは大魔導師に私は王女様の婿となった。


 王女様奪還のパレードが終わり王にパーティで呼び出された。

「よく姫を連れて帰った勇者一項魔王はさぞかし強かったであろう」

3人で冷や汗をダラダラとかきながら姫がいたこともあり嘘をつくしかなかった。


ーアードラ国勇者一項聞こえますかー

 頭の中に女の人の声が響く、王様には聞こえてなかったのか我々の行動に不安そうにしている。


ーアードラ国勇者一項私達を救ってくださいー

 足元に大きな魔法陣が生成されテレポートした

 そこは真っ白な空間でその場には勇者一項と姫様がいた。

ーよくぞ聞き入れてくださいました。我が世界で魔王が日本という国で悪事をなしているのです。魔王は13の悪魔を従えており数多くの勇者様にお力を願いましたが皆殺されてしまいました。ー


 一方的に話してくる相手の姿はない見えない私だけではなく他の者もだ。


ーでは今から配布する紙にかかれた物の好きなものを選んでください選んだ能力を授けます。ー


 上空から紙の束が降ってくる。何かが書かれているが読めない。

 サバーナ大陸には文字という文化はあるが王族の血筋のものしか読めない。

 座学とは高貴なものがするもので衛兵などの市民には縁のないものであったし姫様も文字の無いところで過ごしていたため完全に理解ができない。

「申し訳ですが文字が読めません」


ー困りました。時間があまり無いため一個づつ説明はできませんのでどれでもいいので一つ選んでください損はしないと思いますー

 

 わかりましたと了承して四人でそれぞれ一枚選んだ。


ーありがとうございます。天で貴方の恋人も勝利を願っておりますー

ーでは、勝利を願っておりますー

 

 貴方の恋人…学者のことだろうか。

 学者は戦闘はできないのに行ったのだろうか。

 そう考えているうちに白い空間から青空のへと瞬間移動した。

 下を見ると筒状のものがたくさん立っている。

 重力が筒状の方にあり我々は逆らえず落ちていき物凄い騒音と共に落下した。


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