第9話 転生したら中世じゃなくて中生代だった件について
「転生したら中世ヨーロッパふう乙女ゲーム異世界じゃなくて
「中生代」
だったので
巨大恐竜とかはしっこいほ乳類とか、二酸化炭素濃度と平均気温と湿度が異様に高い世界で熱中症にならないようにこの先生キノコる」
という異世界転生ライトノベルを考えたんだー。」
と、父上がいうと、
母上(挿絵担当)は、真顔で
「ヒロインはッ! ど・う・す・る・のッ?!」
と、答えるのでありまちた(なぜに目ぢから)
ちちうえは、とたんに挙動不審になって、目が泳いで。
((あー、これ、まったく考えてなかった顔だわ/でしゅわ))
おもわず、母上の精霊たちに目をやると、
フクロモモンガの精霊は首をかしげ、リスの精霊は虚空に目をやり。
ふと、思いついたふうで、フクロウの精霊が、「エルフの里」(いや里レベルじゃなくて普通に国家でしゅ)に向かってとびたちまちた。
数日後。フクロウの精霊は、二体の精霊を連れて戻ってきまちた。
一体は、小さな鼠さんくらいの精霊、もう一体は、ちちうえと同じくらいのリザードマン?の精霊。
二体は、ご挨拶もそこそこに。小さな精霊さんは、母上と、その精霊さん達とご歓談。リザードマンっぽい恐竜っぽい精霊さんは、父上と、太極拳っぽい手合わせ?演舞?をやっておりましゅ。「鏡を拭くパントマイム」らしさ、感じましゅ。
初対面とは思えないほどに仲が良い、というかむしろ親類縁者、魂のきょうだい。ちちうえは精霊が見えたり見えなかったりするヒトですが、今回ははっきりと見えているようでしゅ。わたくしは、母親ゆずり? 主人公補正? ご都合主義?
一段落すると、二体の精霊は、お屋敷のお庭に出て、「ここ掘れ、ここ掘れ」というジェスチュアをはじめまちた。
なぜかお屋敷の転生者・転移者一同総出で、「ここ掘れ」の地点一帯を掘り始め。
ついに地下数メートルから、「リザードマンふうの恐竜っぽい化石と、そのしっぽにかじりついている原始的ほ乳類っぽい化石」を発掘するにいたったのでありましゅ。
おもわずニホンから転生・転移した人々から「なっかーよっくー、けんかしなー♪」とカ○トゥ○ンなアニメのフレーズが出てきたのも、やんぬるかな、でしゅ。
スピンオフ作品『転生中生代で生のキノコさんを加熱調理、グアニル酸で異世界ウマーいたしましゅわー!』(作・父、illast.ははうえ)、こうごきたい、でしゅ
「タイトル、変わってませんか?」
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