第7話 異世界でのエルフさんたちとドワーフさんたちは喧嘩するほど仲が良いのか
「ちちうえー、母上のところの、エルフさんたちはっ、まあ、人間とも、仲がわるくは無い、とおもうのでしゅが。ドワーフさんたちとはっ、どんな感じなのっ?」
「エルフもドワーフも、引きこもって排他的、
「一度でも里から出たら二度と戻ってくるなーおめーなんか「はぐれOO」だー」
みたいな部分は、まあ、それぞれが長命種であり、かつ、短命種のヒトが、領土を拡張してくるにつれて、感染症対策的な部分があるのかも、しれませんね~」
と、個人的には納得して居たわけですが。
「それじゃ、なぜ、父上のあつめてる異世界ファンタジー小説の中で、エルフとドワーフは、仲良くできないイメージなのーっ?」
「奥さんと父とで共通する前世のうちの一つに、「20~21世紀の日本」てのがありましてー
日本の中では 上方 VS 江戸、 日本の外のヨーロッパで言うと、フランスさんとドイツさん的な感じに近いんではないかと。 」
「ちちうえ、よくわからないので、つづき、はよ~」
「知的生命体に対する興味、追い求める理想、徹底したリアリズムから、正邪を超えて生きるもののもつ欲望。下世話なまでのユーモア、ぶっちゃけうまくやったもん勝ち、騙された方がアホなんす、ってのがエルフさんのイメージ。
西日本の下世話なユーモア、お仏蘭西ざます&帝の御所どすえ(江戸へは~御幸してるだけどす~)的貴族・公家的選民意識、
ガリアに住んでたケルト人の末裔、ナザレのイエスを貫いた聖なる槍の正当な後継者であるというアイデンテティ。
知的生命体っていったい何のために生きてどのように理想を追い求めるべきなのか?
というのが、前世でのエルフさんのイメージ。一方で、
職人芸的な細分化とオタク的なまでの技術へのこだわりと賛美、仕事が終われば好き放題飲み放題遊び放題の一方で、奥さんにはアタマが上がらない、カカア天下と空っ風、蛮族的ゲルマン人傭兵の豪放磊落と、ローマ帝国の正当なる末裔という、混ざり合ったアイデンテティ、この宇宙は、いったいどのように観測され、その中で、どのように法則としてとらえられるのか?
というのが前世でのドワーフさんのイメージで。こんなかんじで、だいたい、あってますか、 奥さん?」
「う~ん、わたくし、よくわかりませんわ~」
「ちちうえ、ははうえに「かわいそうなコ」扱いされて目をそらされてるの図、でしゅそれ」
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