第3話 しゅうかくの秋(とき)なのでしゅわ
さて一晩明けて。
「おにわのむしさんたちをなかまにするのは、さすがにあきらめるのでしゅ。
まずは、ちちうえのぞうしょに、こたえをもとめるのでしゅ」
30分後......。
「うかつでちた。ちちうえのぞうしょで、
あくやくれいじょおうには、たよりになりゅなかまがいる!
と、まなんだのでちた。
ちちうえのたよりになるなかまに、ちえをかりましゅ」
父の保護者?の巨大わんこの犬小屋?に行ってみるお嬢さん。
とりあえず、顔中をなめ回されて、よだれまみれになってでてくる。
「コレジャナイわー、これはなんかちがうわー、ということは、わたくちにもわかりまちた。
やっぱりちちうえは、たよりにならねーくされヲタクでちゅ。(ヒドイ)
かくなるうえは、ははうえがエルフの里から種苗法とか無視して持ち込んだ
しょくぶつの菜園と薬草園と温室にいってみりゅのでしゅ」
そして、その晩の夕餉。
「ちちうえー! わたくちにも眷属ができまちたわー」
「わん」「にゃあ」
「そ、その泥だらけの根菜っぽい生き物は?」
「ワンドラゴラとニャンドラゴラでしゅわ!」
「わんわん」「にゃあ」
エルフの里原産の不思議植物園から、
双頭に相当しそうな頭部?を二つ有する根菜っぽいワンコもどきと、
二股に分かれた尻尾状の根茎部分を持つニャンコもどきを収穫してきた
わが令嬢なのでした。
そして前の晩に引き続き、「泥だらけの根菜を食堂に持ち込んじゃ駄目でしょ-」と
父娘そろってお尻ぺんぺんの刑に処されている懲りない令嬢なのでありました。
「いーやー! おしりぺんぺん、やーなのー!!」
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