独り

この爪が伸びるのを止められぬように

貴方への想いは留まることを知らない


私の手は血濡れている

どれほど傷つけてきたかを忘れたのか


また傷つけてしまうかもしれない

自他共に痛みを負うのだろう


私はどれだけ傷付いても良い

その中でも進んで行けるから


しかし貴方はどうか


私のせいで光に向かえなくなること

ただそれだけが怖い


月下で訴えた同行の心がわかる気がする


私の手は血濡れている

とても付いてきて欲しいなどと言えない


私が我が身を知らなければ

自分の心を気ままに言えたのだろう

その影響を良く考えもせずに


付いてきたいならば付いてくれば良いとしか言えない

祖師と同じく独り行くしかない

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