第25話 性要素あり
そして、そのすべてを与えてくれている男が目の前で自分の肉体を
男の名前は知らない。別に知る必要も無い。
このふわふわとした幸せな時間が永遠に続くのなら何だってする。
すでに一回目の
すでにこの女の精神は崩壊していた。少なくとも明日の明け方には事件を起こすだろう。
そう思いながら、
そこまで落とし込んだ
「いやぁ、
そう言いながら、一刻前に
「ふぅ、なんとか帰ってくれましたなぁ。
番頭が
しかし
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
「ひゃぁぁははははははは、いっひひひひひひひ」
早朝、
笑い声の出所は
「
狂ったように笑い続ける
若い者達は泊っている客に部屋から出ないようにお願いをしてまわっていた。
部屋に入ると床の上に座った
笑い声を上げていた
「ばっ、化け物ーっ、来るなっ!来るなーっ!」
たまらず
そして、また笑い声が響き始めた。
(なんだ……、何があった……)
そしてそれは一つの顔で止まった。
(いや、しかし、そんな偶然が)
昨夜一刻だけ
(相手は違う……、共通点はないはず)
最初の男が
とりあえず、
物を投げたり、自分の身体をひっかいたりし始めたので、
暫くすると町医者が尋ねて来た。
「ふぅむ、何か、中毒を起こしているようじゃの」
江戸で今、一番評判の医者だった。最初は医者すらも近づくのは大変だった。
とにかく暴れ、部屋の隅に固まり動かない。
最終的は
笑ったり、泣いたり、怒ったり、怯えたり。
最終的には意味不明な言葉を発するようになった。身体は震え、絶えず
「中毒……、もしや
「
あれはこう、身体に特徴が現れる。
身体に青い
そこまで言って一度言葉を切った。
「どちらかというと……そうじゃな、
医者は押さえつけられている
「
今日一日様子を見るのがよかろうて。
たぶん身体を傷つけようとするから、さらしや絹の布で手足を縛るのがよいじゃろう。あまり締めすぎたら血が止まり腐るから四半刻ごとに緩めること。明日になっても収らなければ、また呼んでくれ」
そこまで言うと医者は帰り支度を始めた。
「あの、先生はうちの
「あれは、悲惨じゃった。あれは、ほぼ
じゃが今回のはどうじゃ?
この状態であのような行動がとれるかな?
医者の話には筋が通っていた。
「まずは、明日じゃ。
話はそれからじゃ」
そこまで言って医者は
番頭には
しばらく待つと
「
「
金は出す」
明るい内に堂々と言ってきたからだ。
普段は深夜とか早朝などの誰にも聞かれない時間が多い。それは他の者に気取られないための配慮だった。
その大原則を放棄している。それほど切羽詰まっているのだと
「もしかして、
「まだ分からん。
しかし、一月前の今度の件だ。用心に越したことはない。
すまんが頼む」
「とりあえず、
そのまま出ます」
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