第18話
ここ
乱世を生きた者としてそろそろ身体を休めたいと常日頃から思っていた。ちょうど五十の節目ということで、当主の座を
もう一人姉がいたが十五のときに行方不明となっている。幕府には病死と届けられていたが、実際には
本来なら
その
今回は国主交代の挨拶のために将軍家光に謁見のため江戸に訪れていた。
江戸に着いた翌日のことだった。
轟音で目を覚ました真之介は寝巻のまますぐに、
屋敷の中はかなり混乱していた。
外から争うような音が聞こえてくる。
(盗賊?)
とにかく
屋敷の奥まったところに
(遅かったか?!)
部屋の中を見たとき、そこには床の間を背にする
他の護衛はすべて討たれている。相対する者は確認しただけで七人。
そのまま一番近くにいる
「何奴!
一瞬の出来事に
しかし、次の瞬間、
前の者が盾となり後ろの者が切り伏せる。訓練通りの動きだ。
両方とも刃に何かが塗られていた。
(毒か!)
最初の轟音で混乱させ、冷静な判断を狂わせる。ただの盗賊ではない。色々と可能性を考えていたが、とりあえず目先の二人を始末することにした。
鎌を持った曲者が直線で間合いを詰めてくる。
大きな音を立てて曲者の一人が落ちる音。
その音を聞き流し、
どちらも膠着状態のようだ。
四人と四人になった。
凄まじい音と共に女中の一人が突然吹き飛んだ。顔半分が無くなっている。眼球が飛び出し、
「
そう言うと
攻撃には転じず、守りのみに重点を置くつもりらしい。
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