第5話
「あちきもついていって良いでありんすか?」
先程までの顔とは全く違う表情が
寝ぼけていた顔も、場を凍り付かせた顔も、おどけていた顔もなく、真剣な表情だった。
そして、四人は
「
今日は
入るよ」
薄暗い部屋の中、
部屋には微かに
「
何も反応がないので男弟子が
二人はおもわず目を疑う。
そして手は
なにより目を引いたのは床に広がる
それは通常の
男弟子が
そして、二の腕の差し掛かったとき、
腕を持ち上げじっくりと観察する。
それは両腕におよび、何かを考えるそぶりを見せた。
首筋に手を当て、口を開かせる。
そして口の中の匂いを嗅ぐ。そしてまた何かを考え込む。
おもむろに、
「
心の臓の音を聞き、東雲と同じように口の中の匂いと
そして自分の考えを述べ始めた。
「正直、分かりません。気になったのは腕にできた裂傷と
爪の間に皮膚がありますので自分でやったのだと思います。
しかし、深さが異常です。
普通はここまでできません。
それと心の臓の動きが幾分鈍いような気がしましたが、これはまだ問題ないと思います。呼吸も少し浅いような気がしました。
先生のまねをして口の中と
これが
納得したように頷いているがその表情は険しいものだった。
「まだまだ、半ばだの。
だが通常の町医者やそこらのやぶ
「正直、儂もそこまでは同じだ。ただし、少し違うのは口の臭いと
「……そういうことでありんすか」
二人の顔にはわずかながら落胆の表情が浮かんでいる。
「
部屋の外から見守っていた
そばにはお京も姿を現している。
同時に二人の口から聞きたくない絶望的な言葉が発せられた。
「
「
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
「
二人の言葉を聞いた
強力な中毒となり廃人と化す。
直す術はない。
管理状態も非常に厳しいものだ。
「し、しかし先生、
先程診察した
医学書で学んだ症状の半分も症状が出ていない。
「こ、この部屋の他の
基本的に
当然近くにいる者達にも多少は影響が出るはずだ。
その言葉に
「お、お京。この部屋の娘達をすぐに私の部屋に集めろ。
すでに客を取っている者もだ。
旦那衆には支払額の倍、い、いや三倍の金を払って帰ってもらえ! 後日、私がお詫びに行くと伝えて……」
慌てて部屋を飛び出してゆくお京を見送り、飛び掛かるように
「
慌てて部屋を飛び出してゆく
「
そう言うと
部屋には
「姫、姫は何故
時雨はにっこりと笑って
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