第7話「どうやら僕の日常生活は間違っている」①
「どうやら僕の日常生活は間違っている」、岩井勇気著。
「喉に刺さった魚の骨が取れない」
今回はハライチという芸人コンビの独り、岩井勇気氏のエッセイ本の感想である。ハライチ、芸人としてかなりメジャーになったのではないだろうか。ラジオ「ハライチのターン」でおなじみの、ハライチである。
といってもピンとこない方は、フジテレビでお昼からやっているバラエティー番組「ぽかぽか」のMCというとわかるかもしれない。
この岩井勇気氏、一冊目のエッセイ「僕の人生には事件が起きない」がけっこう売れて、テレビの露出が一時期多くなった。このエッセイも読んだのだが、今回、二冊目のエッセイをまだ読んでないので、そちらの感想を書きたいと思う。
さて、本題に入る。
岩井氏、中年になって太りだすのが許せないらしく、ダイエットを始めた。巷でよく言われる、食べるダイエットについて不信感があり、あくまで食べないで痩せるダイエットを目指す。
ダイエット中に友人から沖縄料理の店に誘われる。沖縄料理、ヘルシーなので、ダイエット中でもいいかと行く気になる。
そして店で骨っぽい魚を食べた直後、喉に骨が刺さる。食べ物を丸呑みすると骨が取れるとネットに書いてあったので、唐揚げを丸呑みし、大きなおにぎりを丸呑みした。ダイエットが台無し。
しかし、とれず、そのまま家に帰り、耳鼻咽喉科に電話するが、祝日でやっておらず、しかたなく行きつけの歯医者に行った。
歯医者さん、いとも簡単に骨を抜き取り、ついでに歯の治療もしてくれた。至れり尽くせり。
しかし、骨が取れた後も、気分が沈み、食欲がなく、ダイエットに成功したというお話。
以上があらすじである。
岩井氏の文章、軽く毒を含んでおり、それが絶妙なツッコミとなっている。あらすじだけみると、本当に見事なまで何事も起きない日常であるが、最後に食欲がなく、ダイエットに成功したと書くあたり、やはり芸人、ただでは起きぬ。
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