応援コメント

第6話「訂正する力」⑥」への応援コメント

  • とても、奥行きの深い感想文でした。
    ありがとうございます。
    平和を維持する為にも、訂正する力は
    どんどん実行されて行く社会であって欲しいですね。

    作者からの返信

    間違ったらどんどん訂正する。
    そうやってよりよい社会にしたいものです。


  • 編集済

    最後まで読まれてすごいです。こうしてポンポコさんの紹介がなければ、内容も知らず手に取らない本だと思います。訂正する力、考えさせられました。いかせるとこはいかしていきたいと思いました(*^^*)

    作者からの返信

    いや〜さっきすんごい長文の批判コメントいただきまして、ぐさっときております。(笑)
    でも、その方の批判、とても理路整然としてるので、うれしくもあります。
    真摯にこの感想文に向き合っていただき本当にありがたいです。

    生きるヒントになれば嬉しいです

  •  こんにちは。
     ポンポコさんの感想を拝読する中で僕も実際の内容が気になりまして、東氏の『訂正する力』に挑戦しています。ポンポコさんを責めているわけではなくて、東氏とこの本に対して不満があるわけですが、読み始めて間もなく疑念が湧き、第3章の途中まで来た現在、すっかり嫌になっています(笑)

     「訂正する力」という言い回しはともかく、話自体に新しさはないと思います。社会学ではマックス・ウェーバーが『職業としての学問』という著書で同じようなことを言っていますし、政治的立場のいわゆる改革保守は昔からずっとあります。ナチスの「アーリアの純血」も、自民党の「日本を取り戻す」も、トランプ氏の“Make America Great Again”も、美しい過去に戻るという建前で自分たちの政策を正当化する点では改革保守のスローガンです。本書では日本共産党が何度も批判されていますが、マルクス主義者が資本主義社会を相対化するのは(社会契約論を念頭に)資本主義以前の社会を研究したからで、その意味では資本主義という異常事態を彼らなりに「訂正」したのが共産主義(の構想)です。さかのぼれば孔子やキリストも「訂正する力」があったという話になるはずで、そういう思考方法や手法は、本当に昔からあります。
     本書における「訂正する力」は、意味も曖昧です。僕なりの言葉で言えば、「(論理/ロジックによって導かれる)哲学・倫理の上での正しさ」と「社会の中で賛同を得やすいという処世術としての正しさ」と「経済的な収益をより多く見込めるという経営上の正しさ」の大きく3種がごっちゃにされています。そのため結局のところ、東氏が気に入ったものは「訂正する力」があったことになり、気に入らないものは「訂正する力」がない(あるいは取り違えている)というだけの話になっています。
     日本社会の現状や「訂正する力」がない人や組織についての理解も非常に雑で、イメージや噂話、SNSのTLをざっと見た印象に頼っている部分が大きいと思います。他者の内的な葛藤や自己省察に目を向けず、想像力を働かせることもなく(少なくとも本の中ではそれに言及せず)、他者や世間の人々を単純化して紹介した後に、「その考え方は単純すぎる」、「そんな短絡的なことでいいんでしょうか」、「私はそんな風潮にNOを突きつける」と良識派ぶって批判しているだけに見えます。「そういう部分にしか光を当てないんだから、そりゃそう見えるでしょうね」といったところです。リベラル派にせよ保守派にせよその他のネットユーザーにせよ、本書を読んだら「いや、少なくとも自分は『訂正する力』を大切にしているぞ」と抗議するでしょう。本書で言う「訂正する力」は葛藤や自己省察とも言い換えられると思いますが、政治や社会に一家言ありながら葛藤や自己省察に無自覚・無頓着な人というのはなかなかいません。ただ、それを言われてドキリとしない人もまずいないので、本書は売上戦略としてそこにつけ込んでいるのだと思います。

     とはいえ、参考文献が明記されない新書ですから、内容が薄くてぼんやりしているのは当然と言えば当然です。それに、本に何が書いてあるかを正確に読み取ること以上に、本を読んで何を考えるかが大切という考え方もできるはずです。実際、読むのが嫌になっている僕にしても、ここまで読んだ価値が全くなかったとか、本を買ったのがお金の無駄だったとは思っていません。賛同はできないけれど読んでみる、疑問は多いけれど刺激は受ける、時にはそんな経験をすることで見識が深まり、発想の幅が広がるなら、それはそれでアリではないかと思います。
     というわけで、最後になりましたが、本書を紹介してくださってありがとうございました。次の読書感想文も期待しながら読ませていただきます。

    作者からの返信

    うわ~、すごい長文ですが、この本の痛いところを突いてますね。
    確かに東氏、「訂正する力」を形を変え、品を変え、説明するのですが、
    具体性に欠けるので、一般化することに失敗してますね。
    だから、「訂正する力」とはなんなのか、すごく抽象的で分かりずらいです。
    都合のいいように過去を変えることと、過去を訂正していくことの
    明確な違いがはっきりせずに、もやもやしてたんです。
    ご指摘、ありがたいです。

    でも、久しぶりの読書、私は楽しみました。
    新書だから、大ざっぱだったとはいえ、考えるきっかけを与えてくれた
    東氏には感謝します。

    あじさいさん、博学ですね(笑)
    そして、無学な私にもわかりやすいご指摘、ありがとうございます。
    次回は、エッセイの紹介になります。
    軽い読み物なので、お気楽に読んでいただくと嬉しいです。