第4話 初任務
―2023年4月25日午前11時23分渋谷スクランブル交差点―
黒い外套に白い糸で輪郭が描かれたユリの柄がついたのを羽織り顔が完全に見えない一人の人がスクランブル交差点のちょうど中央に立ってこう唱えた気がした。
「さて、始めようか。俺に課せられた任務を。」
その後、アスファルトが砕け散りアスファルトの下から金属の触手が生えてきて、横断歩道より中側を一瞬で破壊した、そしてその後触手の動きは止まりそいつの手にはピストルと刀が握られていた。
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「いい、あなたの任務はただただ熾天使たちをおびき寄せてデータを収集するだけ。無理に危険を冒す必要はないからね。」
「わかってるよ、瞬刻。問題ないそれにだ、俺の能力は原子自体を変化させたりもできるから人類が生み出した人類すらも滅ぼすことができる兵器と同じこともできるからね。それに化学変化とかを完全に無視して銃とか剣とかを作ることができるから問題ないよ、あ、でも危なくなったら助けてね。」
「わかってるよ。じゃあ、さっさと行きなさい。」
「はいはい、行ってくるよ。」
そして俺は人に気が付かれないように移動して最後は認識阻害のごり押しで交差点の中央に立ちこういった。
「さあ、始めようか。俺に課せられた任務を。」
そして、俺は足裏から能力を発動させて周囲のアスファルトを化学変化云々を無視して鉄に変えて触手を作り更に破壊して、その後に触手の一部を更に変えて刀と銃にした。
あぁ、周りで人が逃げ惑う音が聞こえる、そして、迫りくる風の音も。
「って、あぶねー。」
間一髪で迫りくる風の刃を避けた。
そして飛んできた方向に少し爆発するように改造した弾丸を撃つ。
おそらくこの能力でこの地区で出てくるのは。
「熾天使第三支部第三部隊隊長の風祭蓮華、かな?」
爆発による煙の先が声が聞こえてくる。
「残念だが今は違う、熾天使第三支部教育隊教導隊長の風祭蓮華だ。」
そして、煙の中から一人の凛とした女性とその後ろに立つフードの付いた武装を装備している二人の少女が出てきた、ああいうのには認識阻害が仕組まれているものだがこの装備の仕様なのかは知らないが二人の顔がはっきりと見えた、そしてその片方は凜だった。だが俺はそれに気が付いてないように演技をして前々から考えていた台詞を言い放った。
「へぇ、教育隊ね。確か高卒の資格を取れる熾天使の教育機関だけど国家公務員の扱いだから防衛大と同じで給料がもらえるんだっけ?あと、その実態は教育機関ではなく通常の部隊と同じで教導隊員と生徒隊員を合わせるとほかの隊の人数と同じになるし、普通に巡回任務もやるそれに泊り非番が二連続と休みのサークル基本的に任務は二人一組だったはずだが?」
「それは普通の隊ね、教育隊は教導隊員一人に生徒隊員が二人の組み合わせだ、だが基本的に我々教導隊員は先頭に手出しはしない危ないときになったら手を加えてあげるだけだ。ということで。後は任せたぞ、新顔の二人。」
すると、後ろに控えていた二人が動き出して俺のにものすごい速度で近づいてきた、俺は凜があんな速度で移動できたんだなぁ、と思いつつ回避の為に銃弾をフックショットに作り替えてビルの上に飛び上がった。
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