第2話ツンデレ?

「ごめん!」


僕は、あかねが手にしていたシャツのボタンを全開寸前で、羞恥心が勝った事により止める事が出来た。


「どうして止めるの!その手を離して!」


あかねが必死に僕の手を掴み、ぎゅっと握られたシャツをどうにか開けさせようと必死な様だ。


「心の準備がというか、何というか⁉︎」


自分でも何を言っているのか分からない。

同じく、僕みたいな陰キャ男子が美少女に襲い掛かられたら混乱するはずだ。


あかねに襲い掛かられたのは、一度や二度ではないが。


その度に僕の貞操の危機が迫っているのだ。


美少女と出来るなら良いと思うかもしれないけど、僕は、ちゃんと心から好きになった人とそういう関係になりたいんだ。

それに、僕達は高校生で子供だ。

あかねには自分を大事にして欲しいのが願いなんだけど。




学校では一言も会話をしない僕達だが、それは、僕の願いであり、あかねが僕と学校で関わる事によって、あかねに迷惑をかけたくないという思いからだ。


僕とあかねは見る世界が違い過ぎる。

唯一の理解者ではあるけれど、あかねに負担を掛けたくない。


あかねは、僕の部屋で2人っきりになると、急に積極的かつ、エロくなり僕に迫ってくる。


しばらく、奮闘を続けていたけど、あかねは諦めてくれた様で、少し頬を膨らませつつ、僕の隣に座った。


その様子を見て、僕は安心して新しく買ったアニメ雑誌を手にし開いた。


「また、みこりんの載ってる雑誌買ったの?」


「別にいいだろ!僕の趣味なんだから。ってか、くっつくな!」


「誠一を夢中にさせてるみこりんって、どんなキャラなの?」


あかねは誠一に肩を寄せて、みこりんの載ってる雑誌を見る。


みこりん、顔、ロリ系金髪美少女。

あかね、清楚系黒髪美少女。


みこりん、身長、小学生のような低身長。

あかね、168㎝。誠一よりも高い高身長。


みこりん、胸、ぺったんこの貧乳。

あかね、Gカップの巨乳。


「私に喧嘩売ってんの?」


「え---‼︎」


急に鋭い目付きで睨まれ、意味が分からない。


「誠一のロリコン‼︎バカ‼︎」


困惑する僕をよそにあかねは、ポカポカと誠一を叩いた。


女の子って謎だ。



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