第13話 絶対絶命?!
「彼等のマッチングが、これ程“戦略性に富んだ名勝負”になるとは……
現場での一切を統括する移動トレーラー……その中で
彼女は今回のレースで100近いドローンの管理と運用を司るスタッフ達の纏め役であり、各ルートでのカメラワークを指示する司令塔でもある。
「ええ……まあ、視聴回数と広告収入の計算に忙しい幹部連中には散々言われましたがね……“
「それは……確かに『革新的な燃料添加システム』と『
(ふむ……これ程最前線でレースを見ている彼等から見ても
確かに……表面的なデータだけでは、
それでも、配信と
これを見れば“
「そうですね。しかし、予想外の好勝負とは言えど、レースの
「こういう展開は玄人好みですしね。でも……このニ機がこれだけ接近すれば、ここから“
珍しく拳を握りしめて力説する部下……
(確かに……最速で掘削機の反対側に渡り切る為の“ベルトコンベアルート”には、一台分のスペースしか無い。当然、後から入っても追い抜き自体が不可能……そもそも“
それはいくらなんでも無理……か。いかに“
「ふむ。ここまで随分と楽しませて頂きましたが……これまで……でしょうかね?」
そう……彼等は拙い経験なりに素晴らしく善戦したと言っていい。だがここに至っては勝ち目が無いのは自明なのだ……だが……
(私が知ってる“彼の父親”なら……赤い獣を
――――――――――
『……俺が提案する
自分が言いたい事だけを言い放って……錠太郎との通話はあっさり切れた。
「長い付き合いだからな……きっと俺の状態には気付いてんだろうけどよ」
前に無茶した時には一週間も学校を休む羽目になったからな……凛と錠太郎が勉強を助けてくれなきゃマジでやばかった。結局、その時に何をやったか白状させられてしまい、ついでに凛には“二度と無茶しない”と約束までさせられた。
「心配するな。今回はそれほど長くは“
改めてそう決意した瞬間……
最後の障害物を越えた俺達の目前に、巨大な
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