第12話 モリイ
(カッコいいクレタ様…か)
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その時、ぼんやりとしていた視界がはっきりとしてきた。
「起きましたか、クレタ様」上の方からアテミスの声がした。
「カルロともう一度話したい」アルテミスと話しているうちにオレがするべきことが何となくだか、はっきりとしてきた。
たしかにカルロはオレを殺そうとした。だが、話し合わなければ海の化物を止める事は出来ないと思った。
「え、成されるべき事はもうお決まりになられたのですか?」彼女は口を大きくして疑うかのように言う。
「うん。カルロと一度話し合いたいんだ」オレの声が一つの迷いもなく石の壁に響き回った。
「でも、まだ何も計画してないんだよなぁ…」オレは小さく呟いた。
「クレタ様、計画性がナイ。相変わらずデスネ。」アルテミスは最初は驚いた顔をしたが、微笑みながら言った。
「カルロとそう簡単に話せないと思いますよ…」ルーナジューナは顔を曇らせた。
「計画はまだない。だけどカルロと話すことが必要で、それをしなければ何も始まらないと思うんだ」
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