第十章 幽霊の話


あなたは、幽霊の存在を信じますか?


まぁ、信じる信じないは別として、話を聞いて欲しい。


昔、幽霊は、火の玉がヒューッと飛んで、恨めしげな顔で、長い髪を振り乱し、白い着物を着て

「うらめしや〜」と、直接、会いに来た。


しかし、時代は変わり、今は、なんでも便利になった。


いちいち、火の玉を用意しなくていいし、わざわざ遠い所まで出向く事もない。


「うらめしや〜」なんて、言葉もいらない。


サイトに『幽霊だけど、なんか質問ある?』と、書き込めばいいだけ。


ご存知だろうか。今は、5chだが、2chと呼ぼれてた時、こんな質問があったそうだ。


いたずらだろうと思ったが、いろいろ調べたが、どうも本物の幽霊っぽい。


文字も直接、打ってるわけではなく、電波でやってるとか。


今じゃ、電波を通して、幽霊は、現れるのだ。


電波を通して、幽霊が現れるというのは、全くのデタラメではなさそうである。


作者も、携帯電話で不思議な体験をした事がある。

電話先から、女の笑い声が聞こえたり、娘と話している時に、男の声が聞こえたり、はっきりと何を話しているかなどは分からないが、何度か、そういう経験がある。


無線か何かが混雑して入っている可能性もあるだろうが、心霊スポットの山奥や自殺の名所のダムからの電話で、そういう現象がおこると、やはり不気味なものである。


生きた人間にも便利な時代だが、幽霊にとっても便利のようだ。


しかし、全くの無関係の人の携帯に出られても、なんだかな〜という感じだが。


死んだ人から電話があったなど、よく聞く話である。


さて、あなたに掛かってきた電話……本当に生きている人からですか?




幽霊は、電波に乗って現れる……らしい話。






ー第十章 幽霊の話【完】ー

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