第十一章 丙午の話


丙午というと、昔からの迷信で、いろいろ言われている。


江戸時代初期の八百屋お七の放火事件から、丙午生まれの女は、男を殺すとか食うとか言われ、丙午の年の出産は、減少しているとか。


実際、そんな事はないのであって。全て、迷信である。


昔は、そんな迷信で丙午生まれの子供の誕生の年をずらしたりしていたようですが。


年がバレてしまうが作者も、丙午生まれである。


まぁ、作者の場合、父親に言わせれば、「お前は、馬は馬でも、農家で飼われてる馬で、走るのは遅い 」との事。


なんとでも、言うてくれ。


丙午といえば、妖怪にも居ましたな。


こちら、飛縁魔だそうで。


美しい女性の姿で描かれている。


結構、好きな妖怪の一人。


一番好きなのは、一反木綿とぬりかべですが。


要は、生まれた年など関係ないという事である。


因みに、人を食うと、脳がスカスカ(脳を食べると)になったり、何かと人体に悪影響を及ぼす。


なので、食人文化は、禁じられているのだ。


食人族も、いないのではないのだろうか。知らんけど。


丙午生まれだからって、別に気にする事はない。


そんな事、気にする人の方が今では少ないのではないかと思う。


余程、わからず屋の偏屈な年寄りぐらいだろう。


丙午生まれ、バンザーイである。




丙午生まれと言って、人を食うわけでも、殺すわけでもない……らしい話。






ー第十一章 丙午の話【完】ー

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