第2話 10月19日 日直:奥田日向(おくだ ひまり)

今日はみんなで音楽発表会の練習をしました。

1時間目と2時間目には音楽室で、発表会で歌う『イサナ ヒ ワコ』の練習しました。


わたしは歌うのが好きじゃなくて、うまく歌えませんでした。でも高遠さんが一生けん命にピアノを引いてくれたので、頑張って歌えました。

でも、男子がずっとおしゃべりしていていけなかったと思います。もっと練習しないといけないと思います。


男子はこんなことを話していました。


「この音楽室には昔から不思議な話がある」

「目が動くベートベン、夜中に鳴るピアノ、そんなありきたりなものではない」

「音楽室では歌ってはいけない」

「もし歌った時には振り返ってはいけない」

「そこにいるから」



変な話しだなぁと思いながら、音楽室から教室に帰りました。音楽室出てからを忘れ物確認するため、わたしは1人で音楽室に戻りました。音楽室には、名札の落とし物がありました。。

名前がにじんで読めなかったので、クラスのみんなに聞いたのだけど、誰も違うといってました。

なので、落とし物は教室の後にある、落し物入れに入れておきました。


5時間目6時間目には、5年生みんなで体育館に集まって、歌の練習をしました。


高藤さんはまだ練習中で、うまく弾けないからと、音楽の先生のピアノにあわせて歌いました。


1時間目2時間目の練習ではうまく歌えませんでしたが、体育館では上手に歌えたと思います。

でも、歌っている途中で、誰かがわたしの肩を強く叩いてきました。

痛かったけど、歌っているさいちゅうだったから、我慢しました。


歌い終わってから肩を見ると赤く手の跡がついていました。

でも、わたしの後ろには誰もいなかったので、誰が肩を叩いたのかわかりませんでした。


【先生より】

音楽発表会楽しみですね

先生も歌うのが苦手でしたが、お友達と歌えてのは思い出になりましたよ。


名札の落とし物は先生が預かっておきますね。

もう気にしなくていいですよ。


肩は大丈夫でしたか?明日、先生にもみせてください。

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