学級日誌
遊bot
第1話 10月18日 日直:三森祐介(みつもり ゆうすけ)
今日は朝から体育館で全校集会がありました。
教室で名前順にならぶ時、羽山さんが遊んでですぐにならびませんでした。
みんなに迷惑なのでやめたほうがいいと思います。
みんながならんでから人数確認をしました。
ひとりひとり名前を呼んで、全部で31人いるのを確認してから、体育館へ行きました。
全校集会では校長先生が最近寒くなってきたと話しをしていました。
その時に、誰かがずっとおしゃべりをしていたので、ちゅう意をしたけど、おしゃべりは止まりませんでした。
教室に帰るときもずっとおしゃべりをしていてうるさかったです。
ぼくは羽山さんがはん人だと思います。でも、羽山さんは「ちがう」とみとめませんでした。
そのあとの授業中でも、ずっとおしゃべりをしている声が聞こえてきました。
その声はこう言ってました。
「この学校にはかくされたひ密がある」
「その1つが5年2組のひ密だ」
「でも、それを知った人はいなくなる」
その後は小さな声になり、ボソボソと聞こえませんでした。
それでも、ずっとおしゃべりしているのはうるさくて、授業に集中できませんでした。
給食の時間になると、また羽山さんがふざけてて、すぐに準備ができませんでした。
そのせいで、1人だけ牛乳が足りなくて可愛そうでした。
31人分あるはずなのに、きっと羽山さんがかくしたんだと思います。
ぼくは帰りの会の時に、この話しを発表しようと思いました。
でも、なんでか体が重くて手があがりませんでした。
ずっしりと何かが体に乗っているような重たさで、カチカチに体がかまっていました。
その時に、ずっと聞こえていたおしゃべりの声が、また大きくなっていました。
「ほら、はじまったよ」
「今日から7日間が危険だね」
「こんかいは誰がこっちにくるかな」
気がついたら帰りの会が終わっていました。
だから日誌に書いておきます。
【先生より】
今日は疲れるほど日直さんのおしごとありがとうございます。
羽山さんへは先生からもお話ししておきますね。
でも2組のお友達はみんなで30人ですよ。
数え間違えていませんか?
それと、おしゃべりの事は話はすぐに忘れてください。
だれもおしゃべりはしていませんでしたよ。
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