未来からの旅人を仮初(かりそめ)と評する作者近年の異世界モノを読む時に感じてしまう違和感を見事に言い当てている作品にも見えてきます。もとより、我々自身はこの世を旅する仮初めの客人だと唱えるのは宗教の常套句ですが、作者の紡がれた言葉を眺めれば、より解りやすく見えてくるでしょう。何と哲学を連想させる作品なのでしょうか。良作を執筆頂いた作者に感謝と賛辞を