第48話 夏川康太への復讐(中(2))

☆(糸魚川モナ)サイド☆


アタシは翌日の朝に起き上がってからそのまま髪の毛などを整えてからそのまま準備をしてから石丸さん達と合流した。

それから康太と萌葉を見る。

康太と萌葉も手を振っていた。

そしてバスに乗り込んでからそのまま温泉街に入る。


「この坂道の上の場所に旅館があるらしい」

「そうか」

「そうなの」


そしてアタシは指差しながら歩いてから旅館に辿り着く。

旅館では女将と思われる女性が清楚な格好をしており出迎えてくれた。

アタシはぎこちない感じで反応をする。

それからロボットみたいな動きをしてから案内してもらい。

1部屋に案内された。


「.....あ.....そういえば俺は男だな。.....考えてなかったが良いのかこれ?」

「まあ大丈夫じゃない」

「そうだな。萌葉。.....アタシも思うぞ」

「私も構いません」


「良いのかよ!」とツッコミを入れながらアタシ達を見てくる萌葉。

アタシは「気にしないから」と笑みを浮かべる。

それから周りを見渡す。

眺めの良い感じの畳の部屋だ。


「温泉に行くか。早速」

「じゃあ混浴にしようか?」

「混浴ですか。.....それならそれでお嬢様方に付き合います」

「待て!?いや駄目だろ!」


康太が突っ込む。

どうせ私はもう裸を半分見られた様なものだしな。

水着もあるだろうし大丈夫だが。

思いながらアタシは康太を見ていると萌葉が「康太。覚悟を決めて」と無理やりな説得をしていた。

アタシはその姿を見ながら石丸さんを見る。


「石丸さん。ありがとうな。今日来てくれて」

「私はあくまでお嬢様の事をお守りする意味で来ました。なのでお気になさらないでくださいね」

「.....ああ」


そんな会話をしながらアタシは2人を見る。

康太はまだ唸っていた。

「うーんしかし。一緒に風呂ってのはやっぱ」という感じでだ。

その康太を見ながら萌葉が「大丈夫だけど。.....私は康太の◯んこ見るぐらい」と.....おい!?


「な!?お前ぇ!?」

「.....何?モナ。性器見るぐらい問題ないでしょ」

「問題あるわ!?」


「何を言ってんだ!」と絶句するアタシ。

すると石丸が「お嬢様。言い過ぎです」とそのまま萌葉の頭にチョップした。

萌葉は「あう」と反応しながら額に手を添える。

「言い過ぎ?」という感じで言い返す。


「女子がそんな事を言っては駄目ですよ」

「でも事実だし.....よくあるでしょ。有名な像とかち◯こ丸出しで」

「あれは美術品です。.....年頃の女の子が接するのは問題があります」

「そうかしら?」


何ちゅう会話だ。

アタシは思いながら赤面する。

すると康太も顔を引き攣らせて苦笑いを浮かべているのに気が付いた。

アタシはその顔を見ながら「ふふ」と笑う。


「.....じゃあアタシ達はガールズトークなりする為に女子浴場に行こうか」

「?.....モナはそれで良いの?」

「アタシは恥ずかしいぞ。流石にせ、せ、せ.....」

「康太の精子?」

「そこまで言ってねぇ!!!!!」


アタシは真っ赤になりながら「そう」と返事をする萌葉を見る。

そして背中を押しながら康太に「すまないけど」と席を外してから行く。

康太は「あ、ああ」と目をパチクリしていた。


この変態はやっぱりアタシと一緒に入らないとマズイ気がする。

アタシは思いながバスタオルなどを持っていきながら萌葉を見る。

萌葉は「?」を浮かべながらアタシを見ていた。

全くこの変態。



「.....」

「.....」

「.....?」


浴場に入ってからアタシと萌葉は愕然としていた。

それは石丸さんだ。

石丸さんの胸が.....胸が!!!!!

アタシもそれなりの大きさだけど爆乳じゃないか!


「何でしょうか?お嬢様。モナ様」

「.....い、いや。何でもないわ。石丸」

「.....」

「そうですか?」


Gカップぐらいありそうな爆乳である。

アタシは唖然としながら私の胸を見てみる。

萌葉も眉を顰めて石丸を観察する。

因みにここは露天風呂だが.....絵になる構図だった。

石丸さんって髪を結んでみると.....絵になる。


「.....信じられないわ.....私なんかゴミね」

「.....そんな事はないぞ。萌葉」

「.....お嬢様方は何をお話ししているのですか?」

「何でもないわ。石丸。.....ちょっと殺意を覚えただけよ」

「.....殺意ですか?」


「そう」と返事をしながら萌葉はヘナヘナという感じで萎れる。

私はその姿を見ながら苦笑いを浮かべながら石丸さんから目を離した。

それから風景に目をやる。

しかし良い眺めだなって思う。

紅葉の季節じゃないけど.....でも良い風景だ。


そうしていると萌葉が萎れている姿から回復しながら聞いた。

「その。おっぱいはどうやったらそこまで大きくなるのかしら?」という感じでだ。

おい。アタシのシリアスを返せ。


「私めの胸ですか?.....私は別に何もしておりません。しかしながらこの胸が邪魔なのは事実。だから.....胸を大きく見せない様にする為のブラを着用しております」

「.....そ、そう」

「.....」

「.....お嬢様方はもしかして大きくなりたいのですか?胸」

「.....そ、そういうものではないけど」


萌葉はそう言うが。

でもアタシは大きくなりたい。

康太に満足してもらえる様な胸になりたい。


思いながらアタシは期待の眼差しで石丸さんを見る。

すると石丸さんは胸を持ち上げてから落とした。

そして「私めにとっては邪魔ですが.....ですがお嬢様方にアドバイス.....そうですね。大きな胸になる為には健康的な生活を送るべきかと」と告げてくる。


「.....それから迷信ですが好きな人に胸を揉まれると大体は女性ホルモンの影響で大きくなりやすいと聞いた事がございます。あくまで迷信ですが」

「.....!」

「.....」


アタシは大きく見開く。

それから顎に手を添える。

康太に.....揉んでもらう.....。

でもそれって興奮しないか?

考えてから(って私は何を思っているんだ)と首を振っていると萌葉が聞いた。


「.....私は規則正しい生活を送れば良いのね?」

「そうですね。お嬢様は」

「.....そう。.....まあ大きくなって嬉しい訳じゃないけど.....こんなまな板じゃビキニとか入らないし。ありがとう石丸」

「いえ。私めが解決できるなら何なりとお申し付け下さい」


アタシはEカップぐらいの胸を持ち上げて湯船に胸を落とす。

普通サイズだとは思うけど。

だけどこれよりも大きくはなりたい.....気がする。

康太に満足して.....いや。

変態かアタシは。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る