第5話 試験当日 ~強い筆圧、揺れる机~
5、試験当日
試験会場に行くと、空席が目立ちました。
それもそのはず、宅建は受験率が8割ぐらいらしいんです。10席あったら2席は空席というわけです。
せっかく受験料(8,200円)を払ったのに、もったいない話ですが、受験生は社会人が多いでしょうから、いろいろ事情があるのでしょう。満席だと圧迫感があるので、ちょっと空いてるぐらいが逆に私は居心地が良かったです。
さあ、いざ試験開始。
揺れる揺れる、机が揺れる。
会場では、長机に2人で座るタイプだったのですが、私と同じテーブルの方は、筆圧強め、消しゴム圧も強めで、がんがんに机を揺らしていくスタイルでした。
「ガリガリガリッ、グッグッ(消しゴムの音)、ガリガリッ」
音とともに振動が伝わってきて、私は髪まで揺れるほど。どんだけ手の力が強いのでしょう。握力がすごい方なんでしょうか。
揺れてマークしづらい~。
「ガリガリ……ゴッ! ガタガタッ!」
おお、嘘やろ。机を蹴ったの? 机が動きましたよ。
「グッグッ……ビリッ!」
なんかが破れた音がしたー! 大丈夫なの、隣の人!
いまいち集中できない……。
だから問題を読み間違えることのないよう、いつもよりゆっくり読んで、試験時間が残り15分になったところでようやく解き終わったという結果になりました。見直し時間が少なくなっちゃいましたけど、時間内に解けたのは良かった。
ちなみに、なぜ机を揺らすほどの筆圧が強くなってしまうのか? ですが、緊張しすぎて、りきんでしまうせいで、こうなっちゃうらしいですよ。
試験中に貧乏揺すりをする人もそうですね。なんらかのストレスを感じ、無意識に自分を落ち着かせようとして、ついカタカタカタ……とやってしまう。
緊張している人やストレスを感じている人を責めるわけにもいきませんから、もうこればっかりは「気にしないようにする」しかないんでしょうねえ。
(次のページにつづく)
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