幸福の王子には諫めてくれる友がいた

幸せには非ず

きっと解ってもらえなくても

正解だって信じたのなら


呆れられても

驚かれても

叱られたって


選び進んだ一秒先には

望んだ未来あしたが待っている



そうは思えないかな?



空から雨粒が落ちて

君の頬を濡らしても

天井からタライが落ちて

痛みが喜劇に変わっても


例えば

例えば──


目移りする未来タラレバ

一つしか選べないもので


残すと決めた足跡は

くっきりと踏みしめたいと



そう 思いたいよね?



否定にも肯定にも

ほんの一歩の未来けっかには

搾りきるくらいの勇気が要るものさ



観客に台本はないからさ

キミが考えた台本も

僕が用意した演出も


織り込まれた時間は知らず

ただ物語を味わうもの


怖いかい? 怖いよね


それでも一歩

またひとつ


選択をカタチにして

自分を示すのさ



キミが栄光の道の果てを知ったとて

ボクはキミの真意を知る


望んだ道を進んでも

後悔と安堵の連続は


万事が万事 幸せには非ず


ただ どうしようもない

そう どうしようもないよね


在処ありかだけは知っているからさ







  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る