山と海と砂の神々
想像がおよぶ距離
創造がもたらす音
言葉を識ることは
無から有を浮かべ
その代わりに
まっしろに凪いだ水面には
喜怒哀楽の彩りを
溶けることのない砂は
音を立てて波を生み
ひしめき合う想像が
ぶつかれば地を
疲れ果てた創造が
汗と涙の海となる
砂ひと粒が神であり
山の頂にも落ちている
水底にもじっと沈んでいる
風のひとなでに飛ぶ砂粒が
水の飛沫で山登るひと粒が
いつまで砂足りえるのか
競争ではない
しかし 競合であり
選ばれし神がいる
いつまで砂足りえるのか
塵芥となれど
しかし カタチさえあれば
ひと粒だと称すれば
いつまでも彩りを識る砂
終わりの始まりも
始まりの終わりも
選択できる砂粒は
山に
海に
乱反射する神々の
結晶のひとつであらんとする
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