キミが世界で一人になった日

キミが世界で一人になった日

僕はキミと出会った


すごく泣いて 泣いて

寝不足で待っていた僕を起こしてくれた


キミが世界の一人になって

また僕の世界に一人が増えた


笑ったら 嬉しい

泣いても 愛しい


お互い一人なのに 不思議だ



キミが世界で一人になって

キミの世界に一人が増えて


広がっていく 広がっていく


世界には一人しかいなくて

でも 折り重なって形を創る


一の重なりは

幸 の一文字になり

悲 の線にもなるね


なにも漢字じゃなくたって

一人一人の重なりは

キミの世界で 僕の世界

一人たちの一人だけの彩り



僕が世界で一人になってから


足もとにそのうち

本当の独りがやってきて

キミの世界にさよならをする


でも いい


キミが世界で一人になった日


初めて世界の一人目になった

キミと僕とあなたと

重なり合っていく世界を


キミの世界にサヨナラをする その日まで











  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る