三座 ― sanza ―

選ばれし者が演ずる舞台

四方世界の統率を

己が身全て賭してなお

三座と呼ばれ並び立つ者


王と称され胸を張り

門をくぐれば 井の中の蛙の一匹

むしろ彼の地は国ではなかった


選定されるただの一匹

田舎舞台の一等星は

選ばれる側だと知る


ならば

磨こう

砥ごう

臆するな


選び抜かれる舞台があるなら

研鑽を知る先人が眼に

玉であれば輝きを

石であれども切れることを


磨こう 砥ごう

知らぬからこその度胸もあると


三座と並ぶ者あれども

三位一体ともなれば


四方世界の王として

一役の我らとなれば良い


並ぶからこそ

誰でもない我として

蛙の歌を忘れない








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