2023-01-30 お題「おそるおそる箱を開ける」
※このお題では下記の条件が指定されていました。
『沢口幸太(10)』という少年を出し、
『幸太、おそるおそる箱を開けて、中を覗く』という描写を入れる。
「開いてしまったのは」
沢口幸太……10歳。美少年。
山田咲江……21歳。変人お姉さん。
○山田家・咲江の部屋(夕)
段ボール箱が山積みになった山田咲江(
21)の部屋。
咲江の声「あ〜いいよ〜! 可愛いよ〜!」
沢口幸太(10)、ミニスカートのメ
イド服を着て立っている。スカートの長さ
を気にした様子で、裾を下に伸ばそうと
する。
幸太「これで本当に1000円くれるんだよ
ね!? 絶対嘘じゃないよね!?」
幸太、顔を赤らめながら咲江を見る。
咲江、笑顔でスマホを持ち、幸太の写真
を撮る。
咲江「勿論勿論。こんな素晴らしい作画資料
を提供してくれているんだ。報酬はしっか
りと出すとも」
咲江、床に伏せるようにして、下からス
マホを幸太に向ける。幸太、一歩後ろに
下がる。
咲江「いやーしかし、こうして見ると本当に
可愛いねぇ幸太君は」
幸太の口元、一瞬口角が上がる。
幸太、顔を横に振る。
幸太「か、可愛い可愛いって、全然嬉しくね
ーんだけど!」
咲江、近くの段ボール箱を漁る。
咲江「そうかい? 私は本心から言ってるん
だが」
咲江、段ボール箱を漁る手が止まる。
咲江「ナア、幸太クン? お小遣い、もう少
〜し欲しくないかい?」
咲江、段ボール箱を幸太に渡す。
幸太「えぇ~……」
幸太おそるおそる箱を開けて、中を覗く。
咲江「可愛い幸太クンには似合うと思うんだ
けどナァ〜」
段ボール箱の中にはゴスロリドレスとロ
ングのウィッグが入っている。
幸太「お小遣いの為、だもんね……」
幸太の口元、口角が上がる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます