第52話 帝都2
「この帝都は半分乗っ取られてた」
「そんなばかな!」
騎士団長という人と話をする。
「いまのみてわからないのかよ!」
「まだ中にいるぞ」
「どうやっておびき出す?」
「これを使う!」
俺は悪魔の扉を、出すと走ってくる兵士。
それを着ると灰になった。
「これは悪魔の扉、悪魔達が仲間を呼びたがるんだ」
「ほ、本当か!なら街の中心部で」
「それがいいかもな」
俺たちは街の中心部まで来ると人払いを行いその真ん中に悪魔の扉を出す。
すると中良さそうにしていた彼女や野次馬達が一斉に襲いかかってくるので軍がつゆ払いをする。こちらまで来たやつは俺たちで片付ける。
「くっ、こんなにいたなんてな!」
「そりゃわかんないだろうさ!」
嫌な予感がしたんでアイテムボックスに悪魔の扉を入れると後ろから斬られる。
「ヒール!」
「サンキューウェン!」
「テメェ!悪魔の扉だせ!」
「誰が出すか!死んどけよ!」
真っ二つにして灰にすると、その隙間から刃が出てくるので避けると、
「くっ!これでもダメか」
「アクセル」
アクセルを使いAランククラスの冒険者を倒して行く。
「くっこれまでか!」
兵士も沢山やられている。
「おじさん、ヒール!頑張って」
「おう!サンキューな!オラオラ」
アクアやウェン、アースもモニカと頑張っている。
「シールドバッシュ」
「ニャー」
シールドバッシュの飛距離が伸びて悪魔を何体も串刺しにして行く。
「こっちは大体終わったぞ!そっちは?」
「こっちも今終わったとこよ」
「これはどういうことだ!」
王子だろう男が立っている。
「は、民の中に悪魔が巣食っていたようで」
「なに?それは誠か?」
「これを出したら一目散に出てくるからな」
「それを寄越せぇー!」
王子は目の色を変えて剣を抜くと俺に襲いかかったが一閃俺の方が早かった。
灰になる王子。
「ありがと…」
「王子ぃー!」
「まさか王子までも!」
あとは城の中だな。
「城の中にもまだいるぞ」
「な、やはりそうか」
「いくぞ!着いて参れ!」
「おう!」
城の内部からは敵意がビシビシ伝わってくる!
「悪魔の扉をだせ!」
「おう」
出した瞬間庭師やメイドが目の色を変えてやってくるのを軍が倒して行く。
城の中からも続々と兵士やメイド、料理長などが出てくる。
「休むな!突き進め!」
群がる悪魔を倒して周りやはり狙いは扉を持ってる俺になる。が倒されはしないよ!悪魔は全部駆逐する!
ようやく散発的になってきた城の内部から出てきたのは第一王子。
「まさか!」
「僕は大丈夫だよ」
「ほんとうですか!よかっ!」
刺されたが急所が外れた、さすが騎士団長だ。
「ヒール」
「こ、この悪魔め!」
騎士団長は口から血を流しながら第一王子を殺すと灰になってしまう。
「あぁ。この国はもう終わりだ」
「なんならあんたが王様をやればいいのさ」
「ゴホッ!そうじゃ。おまえに王を任せる」
ご老人が出てきた。
「さすがにわしには取り付かなんだ!お前がしっかり守っていけ!」
「は、はい」
「王位継承はまた日をあらためて行う」
帝王は戻っていき、騎士団長はホッと息を吐く。
「お前たちのおかげで街の悪魔も退治できた感謝する」
「いや。こちらこそ感謝を」
街に戻ると悲惨な状態だった。綺麗な街並みには泣き叫ぶ人が大勢いて、自分の家族や友人、恋人なんかが悪魔だったなんてな。
俺たちは宿屋を探して入るともぬけの殻だった。しょうがないから別の宿屋に入ると女将だけが泣いていた。
「部屋を借りたいんだが」
「あ、あぁ、いいよ、今日はタダだよ」
鍵を渡されると上に上がっていき四人部屋にする。ここで別れる意味がないからな。
「食事はどうする?」
「お腹ぺこぺこ」
「オラも」
「ニャー」
「ほれ、ハンバーガーだ。モニカはカリカリな」
俺たちは生きてるから飯を食う。ただそれだけのことなのに生を実感する。
これからこの国がどう変わって行くのかはわからないがさっきの騎士団長なら安心だろうな。
次の日は流石に商売を畳む人もいれば今が稼ぎどきだと張り切る人もいた。女将は後者だ!
「今日からはちゃんと代金をもらうからね!」
「はい、二人部屋を二つと猫の分ね」
「あいよ!」
街を散策すると悪魔の魔法屋は関係ないみたいだな。悪魔はあくまでも違うのか?
悪魔は全部駆逐されたみたいで敵対感知も今のところ正常だ。
服屋や武器屋に寄って昨日傷ついたものを新品にして行く。俺の鎧も傷がついているが「ヒール」を付与しているので自動で治っていた。
アースのは直しが必要だったので任せて直して貰う。
アクアの剣はこれまで以上に酷使したのでポッキリ折れてしまったようだ。まだ鱗が一枚余ってるのでそれで打ってもらう事にした。
ウェンのは新品に買い替えて付与をする。
二人とも鎧もボロボロだったので新しく買い替えた。
それだけ敵の数が多すぎた。俺も危ない場面が多かったがかすり傷程度だ。本当はヒールもいらないくらいだったが悪魔からの傷はどんなことがあるかわからないからな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます