第46話 最南端
異世界に猫がやってきた、鑑定してみると異世界猫となっている。ニャーニャー鳴くためアースが起きたがアースも猫が気に入ったみたいで肩に乗っている。
「これはなんて動物なんだ」
「猫って動物だ」
「そうか、かわいいだでよ」
アースの指を甘噛みしている。
女将に言うと料金割り増しでよくなったのでよしとする。
アクアはメロメロだ。
「かわいいでちゅねー」
「にゃーん」
「名前はまだ決めてないんだ」
「オス?メス?」
「メスだ」
「じゃあモニカで決定!」
「根拠は?」
「ない、響きがいいでしょ?」
「モニカー」
「ナー」
「ほらモニカでいいってさ」
「ハイハイ」
モニカと命名された子猫にメロメロの2人はいいとして明日までどうするかな?モニカにもレベルがあるのかな?
「モニカにもレベルがあるかもしれないからちょっと狩りにいってみるか」
「レベル?」
「あぁ。経験のことだよ」
「モニカはオラが守るだよ」
「ほらやってみなくちゃわからないだろ?」
低ランクの依頼を受けてキラーラビットを瀕死にすると猫パンチをするモニカ。
キラーラビットを倒すとレベル酔いでくてッとしてしまった。
やはりレベルがあるらしいな。
鑑定極でモニカが風の魔法を覚えたことの方がびっくりだったけどな。
次の日には盗賊の報奨金大金貨500枚が渡された?まぁ、小さい盗賊団だったしな。
そしてようやく次の街を目指す。
後ろではアースとモニカが遊んでいる。アクアは御者の訓練だ。
まあ、そんなに難しくないからゆっくり教えながら次の街へ向かう。
次の街は派手だった。原色が使われていてカジノに奴隷屋が多く闘技場なんかもあった。宿に泊まると娼婦がくるが、間に合ってると言って追い返した。
アースも男だからと思ったらモニカと遊んでいた。
次の日には、冒険者ギルドにいくと、依頼が山積みになっている。
冒険者がカジノで負けて借金奴隷になっているのだと言う。ダメだなこの街は。
とりあえず片っ端から片付けていく。
モニカも風魔法を使って攻撃するからレベル酔いが凄まじいようだ。
馬車で眠ってまたこちらにきて参戦するのを繰り返している。
大量にあった依頼も一か月もすれば落ち着いてきた。奴隷屋にもいってみたが全員がカジノで負けて借金したらしく買う気にならなかった。
カジノにもいってみたが普通のカジノでよく見ればイカサマなしでやっているようだ。
アクアがやってみたいと言ったのでやらせてみる。
カードだったが最初は勝たせて気分を良くしてドンドンイカサマで借金させるらしいのでイカサマした瞬間に止めると奥からゴツいにいちゃんらに囲まれたがAランク冒険者だとわかるとすごすご帰っていってバレた分も返してくれた。
アクアがもう少しやろうよと言ったが借金奴隷になっても、もう買わないぞと言うとやめとくと言った。
宿に帰ると一旦日本に帰る。モニカも一緒だ。モニカと少し遊んで、シャワーを浴びてモニカとまったりする。
また仲間ができてしまったな。
今度は守り切れるかな?
大事な仲間だからな、今度は守りきる。
次の日からまた旅にでる。
街道を通ってゴトゴトと、荷馬車が走る。
途中何件か村によっては泊まり、ようやく最南端の街に来た。
「おう!?凄い賑わいだね」
「だな。これまでとは桁が違うな」
荷馬車を止めれる宿屋に入り、とりあえずまったりする。
下の酒場でコーヒーを頼むとケーキを出してやる。
「きゃー!綺麗!」
「美味そう」
「ニャーニャー」
「お前はこっちだろ」
モニカ用のおやつを出してやると美味しそうに食べる。
アクアたちも食べては美味いといい、とりあえず3個までと決めておいた。
モニカもくれと強請るがあげすぎはダメだ。
食べたら外に出てみるが人が多いな。
アースが人一倍でかいからなんとかついていけるが、ここが王都かと思うほどの賑わいを見せているのは奴隷市場がやっているからだ。この最南端の街、ウェズナーでは一番大きな奴隷屋市場をやってるらしくそれ目当てで人が押し寄せるらしい。
金で人を買うことの浅ましさよ。
悪魔と変わらない気がするのは俺だけか?
まあ、借金返したら奴隷から解放されるんだからまだマシか。
「奴隷見に行くのー?」
「いやまずはギルドだな」
「オラ頑張るだ」
「ニャーニャー」
アクアもアースもCランク冒険者だ。
そこまではすぐに上がるしな。
ギルドに行くと奴隷を連れた冒険者達ばかりだった。傷だらけの奴隷達をどうやって使ってるかなんて一目瞭然だがここで堪えられなきゃならない。
「なんて奴隷の使い方してんのよ!」
「あ?」
「やめろアクア」
「だって!」
「そいつが買った奴隷だ」
「…分かった」
アクアが下がるが、
「おいおい俺に文句垂れといて何もなしとかはないよなぁ」
“ギュウッ”
「…悪かったな」
「あん?それだけか?」
「じゃあ釣りはいらねぇよ」
“ドゴン”
はぁ、殴ってしまった。伸びた男を見る奴隷は冷めた目をしていた。
さて、依頼はなかなかあるな?
「なんでアクアはだめでヒロトはいいの?」
「さぁな?俺も虫の居所が悪かったんだろうさ」
「んー、訳わかんない?」
「まぁ、勝手にするなってことだ」
「了解」
俺は依頼を見ているが伸した男が起き上がった。
「この野郎!なにしやがんだよ!」
“バチィ”
雷魔法で感電させる。とまた倒れた。
さっさと依頼を取るか。
ランクBのガルーダコンドルの依頼を受けると、伸した男を踏んづけて外に出る。
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