第21話 美術館へ帰る途中でソンジェは驚きの光景を目にする。

 結局、ソンジェはJUNのことを何も聞けずに美術館へ戻ったのだが、その帰り道で驚きの光景を目にした。

 なぜか高速道路の真ん中を、ひとりで歩く青年がいたのだ。ソンジェは驚き、急ブレーキをかけた。しかし青年は車に接触したかのように見えた。

 ソンジェは驚き、車を止めて後ろを振り向いた。そしてさっき通り過ぎた場所に、何事もなかったようにひとりたたずむ青年の姿を見つけ安堵した。

 とうぜんソンジェは車を降り、青年のもとへ駆け寄って行ったのだが、近くへ行って顔をよく見てみると、青年は先日ルーカスが手錠をはめて連れてきた、あの患者だった。

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