第22話 閉鎖病棟の扉は堅く閉ざされたままだった。
「ソンジェ、ありがとな。今、すぐ、回収に行く」
ソンジェからの電話にそう答え、ルーカスは電話を切り、すぐに閉鎖病棟を後にした。
いつもの事とは云いながら、誰もJUNが病棟から抜け出すところを見た者はいなかった。ルーカスはまず警備室へ行き、入り口の監視カメラの映像もチェックしたのだが、JUNの姿は映り込んでいなかった。
閉鎖病棟の扉は堅く閉ざされたままだったのだ。それなのにJUNはどうやって、この閉鎖病棟から抜け出したのだろう? いつもの事ながら、まったく不思議だった。
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