第19話 偽装工作
その後俺たちは抉れた大地を何とか目立たなくする努力を続けた。
母上と叔母上に頼み込んで土の精霊、木の精霊、水の精霊に働きかけ、この星の危機に協力して貰えるようにお願いした。地形が変わり果てていようが、来るのをやめるような奴らとは到底思えなかったのと、核爆発を怪しんで過剰戦力で来られたらこの星が終わってしまう。
大地を抉すぎたことをめちゃめちゃにおこられたが、おかげで作戦の見通しの甘さは問題にもされなかった。コマンダーは責任を取って自決すると言ったが、そんなことになったら俺は何度死ねば責任がとれるのかわからん。少なくとも俺が生きているうちはやめてほしい。
ソルジャーの子には、ゴブ美ちゃんのサイン入りグラビアと、一応デートを頼んでみるということで事なきを得た。
「ところであの極大魔法誰がゴーサイン出したの?」
「プリ様じゃねえの」
「プリ様と思ってました」
「怖っ」
「なんかこういうラノベで、こういう魔法作ります、とかじゃあ決裁だしますとか書かれてないから無くていいことにしたんじゃね」
「………まあエン子ちゃんのせいにするのはかわいそうだしね。色々あって誰も気にしてないからこのままにしておこう」
それとほとんど残っていなかったが、宇宙生物の外骨格などを模倣して、宇宙生物モドキを作った。何とか捕食者といい勝負を繰り広げて満足して欲しかったからだ。おそらく寒いのが苦手だろうから、異常気象で嫌な思いをさせてしばらく来たくないと思わせたい。
ほらあるでしょ「今年の夏は暑い、こんな時は奴らが来るって」
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