第10話 初ライブ。プリンスの悪夢1
左うちわでお気楽人(G)生が送れると喜んでいた時期が俺にもありました。
…
初ライブは凶作で苦しんでいるオレウス騎士国内の村落支援もかねて(と言うかそちらがメイン)行われた。
地勢的な説明も含めると、ゴブリン王国(仮)はオレウス騎士国の東側にあり、広大な豪魔森林と山地の麓にある。魔物の強さでみると中の上が跋扈する森林地帯にある。騎士国は魔物をコントロールするために、魔力攪乱スキルを持つゴブリンキングをうまく利用してきた。
豪魔山地の北側は地力に乏しい平原が東西に伸びており隣国への主要な街道になっていた。程よく騎士国軍とゴブリンたちは牽制し合いたまに小競り合いを繰り広げていた。
今回支援するのは宿場町と宿場町の中間の貧しい入植地で、外貨も稼げない村で人口200人程度凶作が数年に一度ある場所だった。
ゴブリン王国(仮)は魔力を使って作物が右肩あがりに増えており、食料自給率は現時点で150パーセント、プリンスの質量容量無制限時間停止収納には約5万トンの小麦粉、豆類、穀物類、イモ類などが賞味期限無しに保存してあり一部は調理済みで温かいまま供与できる。
ゴブリンバードマンに吊り下げられて、時速80キロで8時間巡航できるため(三人手を繋ぐと時速240キロになるという、謎の○ーマン方式らしい)素早い支援に役立つ。
住民に食料や支援物資を配ったり、ゴブリンヒーラーや一部の回復スキル持ちのゴブリンアイドルが、病気を治療したり、お菓子やおもちゃを配って現地の子どもたちに取り囲まれたりスカートを捲られたり揉みくちゃにされたり、お約束をしている間、俺は組み立て済みのステージセットをパパッと出していった。
その時、エリスママとアニーお姉ちゃんがおれのうしろに回り込んだのを、視界のはしに捉えたがとき既に遅く、パラライズを二人に重ね掛けされていた。
意識があるため、地獄のような経験を俺は…記憶することになった。
二人はあーでもないこーでもないとドレスや小物をとっかえひっかえ幼い俺に着せたり、化粧やヘアメイクしたり、魔導写真を撮ったり、頬擦りしたり、俺の顔面を彼女らの胸に押し付けたり…していた(涙)
そして、マリオネットの魔法をかけられ、ステージに上げられて、俺は練習もしていないのに、息のあった歌唱とダンスを…俺たちGBR48は披露し、村民は熱狂した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます