第6話 医療保険と年金
異世界でも住民皆医療保険で、公的年金制度もある。ココはアレですか日本製ラノベとか乙女ゲーとかの偽ヨーロッパ的ファンタジー世界ですかそうですか。
まずは、医療保険。
問題となる「未成年」の定義は、やはり、自治体の運用に任されているのであった。まあ稼働年齢、となればかなり低年齢化しますが。高度な公教育で労働が制限される文化や種族では年単位で高年齢化するし。また、怪我も病気も勝手に治る防衛体力特化の種族は、後期高齢になるまでは公的年金制度に似る部分があり。
稼働年齢も、頭脳労働せんもーん!となれば、生命維持装置をつけてでも文字通り「生き字引」となって「知恵袋」として稼動していただかないと種族が絶滅してしまう可能性ががが。
そして公的年金制度である。医療保険制度はまあ、前世と同じで、「無保険だと困る、二重加入は不可」で、脱退と加入は比較的に単純なのであるが。
難解なのは、やっぱり年金である。お勤め先がしっかりしていれば、とも言い切れなくて。なんと云っても、超・長命種族が居ること、基本的には、生涯現役の役割分担がしっかりしている(「お祖母さん仮説」が実証されてる)事が大きい。
だがしかし駄菓子菓子。やはり前世と同様、お勤め先の年金制度と公共の年金制度の切り替えは。
「得喪」、取得と喪失、なのである。「今加入してないからすぐ加入したい」、とか、「あと一月で私も連れ添いに続いて年齢到達するから」、じゃねーんである。違う違う、そうじゃなーい~。そうじゃねーんだよ。
これまでの履歴が、きっちりすっきり全部埋まらないと、そうそう簡単に切り替えたりなんて、出来ないんだよう(号泣)
たとえば月の途中で
①会社の年金に切り替え、
②その月の途中で退職し、
③さらにその月のうちに次の会社に就職が決まった、
とする。
原則は①と③はおつとめ先がしっかりしてくれるんであるが、
②は自分でやらんといかんのである。
そして、③が先になっていれば「履歴追加」であるし、まだ③が済んでなければ、②は、通常の切り替えとなる(ただしいずれも①が済んで(資格喪失が確定して)いれば、の話だ)。
あまりにもワケがわからんので、書店で市販の『わかる年金』的書籍を購入して読んでみるのだが、初歩的な内容はまあ
「わかる」
(ような気になるように書かれている)
としても、書いてる方の資格の「士業」のご飯のタネになる部分は「こっから先はっ! とっても非常にハードに難しいのでっ! 各地の士業協会窓口までっ! ご相談くだされ! 詳しくは二次元バーコードでっ!」ってなってるのだった。(←かなり偏った私見です)
前世、平成あたりのニホンの一家の大黒柱としては「就職・転職・開業」くらいのライフイベントなわけですが、一方、基本非課税であった専業主フさんにとっては、就職・結婚・寿退職又は産休育休・非正規雇用・家族の育児や介護やなんやらかんやらに加えて配偶者の年齢到達、等々。
まじで異世界「お祖母ちゃん仮説の実証」ありがとうなのであるよ。ダブルインカム万歳。
職住近接までいかなくてもいいけど、
ジジババ×2が、スープの冷めない距離に住めるか、
リモートワークを超強力に推し進めて、産休・育休中はログインとログアウトだけで出勤と認めて公的に補助が出るくらいにしないと、前世では、少子化対策は奏功しないと思う。
第二次ベビーブーマーの頃に、手を打っておかなかったのが、完全に後手に回り、人口ボーナス期の終息を早めた。あとは海外からの移民を当てにするしかないんだが。 (まあ個人的には、団塊が下の世代を「かわいがり」すぎた結果、かわいがりが連鎖して、第二次ベビーブーマーが自信喪失、さらにその下に波及して詰んだと思ってますが)
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