第50話…まさか…ここ…

30分程、車を走らせたら焼肉屋さんが見えてきた。


りなとはじめが想像していた

焼肉屋さんではなくホテルの焼肉屋さんだった。


「えっ!お父さんここなの?」


「お〜ここだぞ。」


「高そうだけど大丈夫?」


「大丈夫 大丈夫だ〜」


地下の駐車場に車を駐車して

ホテルの中に入って行った。


予約しておいたことを伝えると

個室に通された。


「お〜!すげ~焼肉屋さんなのに個室がある」


「ちょっとはじめ声がでかすぎ(笑)」


「声がでかいのは生まれつきなんで〜(笑)」


「さぁ~遠慮せずにいっぱい食べてな〜」


「父ちゃん でも高そーだけど?」


「心配するな〜」


「そうだよ大丈夫だからいっぱい食べてな。」


そこへ料理が、運ばれてきた。

肉と野菜を焼きはじめ焼き上がった順から食べていった。

もちろんキムチやスープ、ビビンバ

白飯も運ばれてた。


「こうしてみんなでご飯食べるのは

ほんとに久しぶりやね〜」


「そうだな〜」


みんなで雑談をしながら楽しい時間を過ごしてたらはじめの父親が


「おい。はじめ今、彼女いるのか?」


「そうそうお母さんも気になっていたのよ」


「お〜 おじちゃんもおばちゃんも気になってたぞ!」


「なんだよ。父ちゃん、母ちゃん、おじさんやおばさんまでさ〜 はっきり言うけどさー今はいないよ」


「今はって 前はいたんかい?」


「いたのはいたけど1日で別れたから…」


「それっていたって言えるのか(笑)」


「まあ〜言えるんじゃないの(笑)」


りなの両親が


「うちのりなはどうだろう?幼馴染だしな」


「そうね。色んな事情も分かってるし」


元の両親が


「りなちゃんが娘になってくれたらいいわね。あなた」


「そうだけどな〜こればかりは俺達が決めることではないからよ」


「親父、いいこと言うな。さすが俺の親父だな(笑)」


「お父さん。いきなり何を言い出すの。もんちゃんも私もびっくりしたよ」


「ごめんよ。りな…でも…事情を分かってる、はーくんだったら安心かなと思ったからな。」


「お母さんもお父さんと同意見だけどこれはりなが決めることだから私達は親でも口出しはできないしこれから先、りながどんな人を選んでもいいとは思っているけど…りなに後悔はしないようにしてほしい。」


「まあ…ここにいる人達に心配かけて守ってもらって助けてもらってたから…私はもんちゃんのそばでは本当の自分でいられるのは事実だよ。」


「そうだよな…俺も、りなのそばにいてこれからも守っていきたいと思っているよ。」


「ただ…今まで私のことを守ってくれたり助けてくれたりして感謝してるけど今後もそうだと…もんちゃんに迷惑がかかるし、もんちゃんの人生だから後悔はしてほしくない…」


りなの気持ちを聞いたはじめ

はりなに対する気持ちをおさえられなくなってた。


「りな…俺は…ずっとりなを守って助けてきたけど後悔はしていない。だから今後もりなと一緒にいて守って助けてあげたいと思っている。」


「幼馴染としても大好きだけど

1人の女性としても大好きだから」


「もんちゃん…ありがとう。これからもずっと守ってくれる?」


「俺は…りなじゃなきゃダメなんだ。守りたいんだ」


「もんちゃん…これからも宜しくお願いします。ただ…私は…」


「うんうん 分かってるから。こちらこそ宜しくお願いします。」

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