第48話りなの実家へ3

家の中にはいったら愛犬のチャイが尻尾をブンブン振りながら走ってきて、りなに前足をかけ喜んでいた。


「チャイーただいまー元気だったかい。こっちにおいで。」

りなの後をついて歩くチャイ。


りなの母親、りかが玄関に出てきた。


「りなーお帰りなさい。それから、てっちゃん、よっちゃん、はーくん、会いたかったわ。」


「りかちゃん、私も会いたかったわ。」


「りかちゃん俺も会いたかったぞ。」


「おばさん、お久しぶりです。」


「はーくん、立派になったね。立ち話もなんだからリビングにどうぞ。それからここの部屋を使ってね。」


「おばさんありがとうございます。

俺、荷物置いたら行くので…」


「おう。あずきちゃんおいで〜。うちのチャイと遊びな。」


不安がりながら りなの父親に近づいた。


「かわいいな〜。あずきちゃんはお利口さんでちゅね〜」


「ちょっと!あんた…あずきちゃんにまで…そんな言葉を…チャイだけに

しときなさいよ。」


「いや…りかちゃんあずきは慣れてるから大丈夫だ…うちの人と息子も言うから(笑)」


「それならよかったわ(笑)」


「母ちゃん…俺は確かに言うけどさ〜父ちゃんほどではない」


「あ〜確かにな(笑)」


「はいはい。お茶入れるからな〜」


リビングに入りソファーに座った。


りなの父親が


「りな…安心したな…」


「うん…長い間…心配かけたね。」


「りーちゃん すぐには心の傷は癒えないけど大丈夫か?」


「そうだね。今の会社も退職してこっちに帰ってくるよ。」 


「うんうん その方がいいよな…」


「以前から辞めたいと思っていたから…お母さんにも心配かけたね。」


「心配するのは当然だから」


「そうだよね。あなた、はっちゃんにお土産渡した?」


「そうだった。バックの中だった。取ってくる。」


「てっちゃん、俺も一緒日行くわ」


父親達が立ち上がりリビングを出ていった。


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