第44話…その後4

「お帰りなさい。りなちゃんこんにちは。来てくれて嬉しいわー♪」


「お〜〜りなちゃん〜会いたかったぞ〜♪なんだ〜はじめもいたのか?」


「ただいま。なんだよ〜父ちゃん

かわいい息子が帰宅したってのに(笑)」


「自分でかわいいと言うんだな(笑)小さい頃は可愛かったな(笑)」


「はい、はい、あんた達は何を言ってんの(笑)りなちゃん ココアいれるから上がって。」


「はい、おじゃまします。」


居間に通されおばさんがココアを持ってきてくれた。

母親とおばさんが入れるココアは格別に美味しい。


「父ちゃん、母ちゃん、今日…あの事件の犯人が捕まったんだけど…

りなの会社の男とその友達の男だった…」


「うん…ニュースで知った。時効前に捕まってよかった…」


「そうだな…ニュースが流れた直後、りなちゃんのご両親から電話があって長かったけどやっと安心できる…りなが一番辛かったからな…と泣いてたよ。うちの電話でご両親に連絡をしてあげな。りなちゃんの声を聞いたら安心するから…」


「そうだったんだ。お電話お借りします。」


両親に電話する…


トゥルルル〜 

トゥルルル〜

「もしもし りなか?」

「え〜〜お父さん なぜ私だと分かったの?」

「感だよ。きっとはじめくん家にいて電話をかけてくるんではないかって。」


電話口でバタバタと走る音が聞こえ


「お父さん 電話の相手りなでしょう?変わって」


「おい お母さん まてよ 俺だって話しが…あー取られた。」


「もしもし りな。今、はじめくんうちでしょう?」


「お母さん…そうだよ。また受話器横取りしたんだね(笑)」


「あの事件のことでお父さんとお母さんに心配かけたけど犯人が捕まったんだ」


「親って子供が何歳になっても心配するもんだよ。うんうん ニュースで知った。良かった…安心した」


「うん…本当によかった」


「お父さんも、話したいみたいだから代わるね」


「りなー本当によかった、よかった。それから顔を見たいから1度、家に帰ってきなさい。はじめくん家族と一緒に。もうはじめくんのご両親には話をしてあるから。」


「心配かけてごめんね。やっと安心させられる。えっ!もんちゃんの家族も一緒に?」


「そうだよ。家に泊まればいいし

積もる話もあるから」


「そうなんだね。うん分かった。仕事も落ち着くまで休みをもらったから


「よかった〜ひとりで帰るよなんか言われたら心配だったから…じゃあ てっちゃんに代わってくれ」


「はい。お父さんがおじさんに電話を代わって下さいって」


「おーそうか。はい。もしもし、はっちゃん うんうん分かった。声聞いて安心したろ?じゃ明日な。」


電話を切った。


「明日の朝一で、りなちゃんうちに

行くことになったからな」


「え〜ちょっと待て父ちゃん、もし、りなが仕事だったらどうしてた?」


「そん時は母ちゃんと俺が先にはっちゃんうちに行っててはじめとりなちゃんがあとからくれば問題ない。」


「りなちゃん今日はうちに泊まっていきな。おばさんと一緒の部屋で寝ましょう。」


「いいんですか?急に来て泊まって…」


「りなちゃんだったらうちはいつでも何日でも歓迎だよ。」


「そうなんですね(笑)それではお言葉に甘えて…」


「おー決まりだー良かったな。はじめ


「うん…ってなんで俺に聞くんだよ。でも…まぁ…今日は俺も

りなを一人にはしておけないし…」


「ありがとうございます。実は…私も今日は家に一人でいるの怖かったんです。」


「じゃあ決まりね。りなちゃん先にお風呂どうぞ。着替えはスエットだしてあるから着てね。」


「おばさんありがとうございます。おじさん、もんちゃんお先にお風呂いただきます。」


「はいよー。」


入浴後…夕飯を食べ終わり後片付けをしたら すぐに眠ってしまった。

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